セルゲイ・シロトキンは、ウィリアムズは今季マシンの問題から学び、2019年F1マシンには“かなり異なるプロセス”で開発にアプローチしていると語る。ウィリアムズは、今シーズンにむけてマシンコンセプトを一新させたが、最高技術責任者を務めるパディ・ロウは「急進的なデザイン変更の多くがあまりうまく機能しなかった」と失敗を認めている。
ウィリアムズ FW41の大胆にアンダーカットされたサイドポッドは、コーナーのエントリーでディフューザーのストールの問題に苦しんでおり、根本的な問題のひとつだと考えられている。ウィリアムズは、問題解決のために人員変更を行い、どこが間違っているを解明するためのプロセスを開始している。ドライバーを務めるセルゲイ・シロトキンは「全てが基本的な理解に基づいている。言い換えれば、クルマの製造プロセスだ」とコメント。「すべてゼロからスタートした。それこそが正しく理解し、乗り越えるのにかなり長い時間がかかっている原因だ。僕たちはゼロから最後までの手順について多くの教訓を学んだと思うし、新車へのアプローチ方法はかなり異なるものになると思う」「僕たちは今年突然見舞われた問題を避けることができると思うし、そうすれば、パフォーマンスは上がっていくと思う」ウィリアムズはまだ2019年のドライバーとしてセルゲイ・シロトキンの続投を決めてはいないが、シーズンを通してシロトキンは定期的にグローブのファクトリーを訪れている。セルゲイ・シロトキンは、ウィリアムズ再建に関わりたいとの願望を定期的に語っており、最近のファクトリー訪問でも2019年にむけて励みになる兆候が見られていると語る。「あまり楽観的にはなりたくないけど、すでにかなり大きな一歩を踏み出しているように見える」とセルゲイ・シロトキンはコメント。「昨年のこの時期の現行マシンについての状況とそこは変わらない。一歩前進しているし、それは良いことだ。すぐに挽回できるとは言いたくないし、100%望み通りになるとは言えないけど、僕たちが教訓を学んでいるように見えるのは確かだ」パディ・ロウは、データ上で改善が確認できるほど2019年F1マシンへのアプローチに違いが見られていると語る。「同じハンドルを回して、良い前進を遂げていると言うつもりはない」とパディ・ロウはコメント。「我々は異なる方法、より良い方法で物事にアプローチしている。どれも簡単なことではない。大変な作業だ。それが競争の本質だ。それを行うことによって絶対に達成できるという約束もない。だが、我々は好転させられると確信している」
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