セルゲイ・シロトキンは、2016年はルノーF1のテストドライバーよりもGP2シリーズのタイトルを獲得することが焦点だと述べた。2015年にラパックスで初参戦したGP2シリーズを3位で終えたセルゲイ・シロトキンは、今年ストフェル・バンドーンがGP2チャンピオンとなって空席になったARTのシートを獲得し、またルノーのテストドライバー契約も確保して、すでにロシアGPで金曜フリー走行に出走している。
セルゲイ・シロトキンは、今年GP2のタイトルを獲得することが、2017年にF1レースシートに準備ができていることを証明する最高の方法だと考えている。「今年の目標はテストドライバーの役割ではない」とセルゲイ・シロトキンはコメント。「これは良い機会だし、自分自身を証明するチャンスだけど、最大の仕事と焦点は完全にGP2にある」「人々がルノーでの僕に期待していることと、GP2に期待していることは少し分けて考えたい」「正直、全体的に僕自身にとってはGP2チャンピオンになることが非常に重要だ」「テストドライバーの役割も非常に重要だし、その機会にはとても感謝している。でも、たぶん去年の自分よりも結果を出せるはずだし、とにかく今年は結果を出したい」「僕にはもっと結果を出すことが必要だ」16歳でヨーロッパのフォーミュラ・アバルトのタイトルを獲得したセルゲイ・シロトキンは、AutoGPとフォーミュラ・ルノー3.5でレースウィナーとなったあと、GP2に転向した。当初、セルゲイ・シロトキンは、レースシートに準備することを目的にザウバーと提携していたが、実現には至らなかった。だが、ザウバーではF1テストデビューを果たし、2014年に初開催となったF1ロシアGPでは金曜フリー走行で走っている。セルゲイ・シロトキンは、ルノーとの新しい契約は、すでにロシアの後援者であるSMPの育成プログラムの他の若手ドライバーを奮起させていると語る。「ルノーにいることは僕にとって大きな機会だ。SMPにとっても大きなステップだ」とセルゲイ・シロトキンは述べた。「最大のドライバー育成プログラムのひとつだ。カートからF1まで全てをカバーしている」「若い子たちと働いているけど、彼らはF1を夢見ている」「そのドアが開いていて、達成できることを彼らが目にすれば、彼らが一生懸命に働くための良い後押しになる」