セルゲイ・シロトキンが、F1ロシアGPのフリー走行1回目に正ドライバーのジョリオン・パーマーのタイムを上回ってみせた。26日(火)にルノーとテストドライバー契約を行ったことが正式に発表されたばかりのセルゲイ・シロトキンは、早速F1ロシアGPの金曜フリー走行1回目に出走した。
前日にシート合わせを行ったばかりのセルゲイ・シロトキンは、ケビン・マグヌッセンのクルマで90分間のセッションに臨み、1分40秒898を記録。ジョリオン・パーマーよりも0.8秒速いベストタイムを刻み、将来のF1デビューへ向けてアピールに成功した。初めてステアリングを握ったルノーR.S.16でロシアGPフリー走行1回目を13番手で終えたセルゲイ・シロトキンは「うん、自分でも驚いたよ。F1でのコンマ8秒は本当に大きいからね」とコメント。「それに、僕たちはほぼ同じ量の燃料を積んでいた」「でも、僕はそれ(パーマーを上回ること)を目標にしていたわけではないんだ。あれが僕のこれまでの人生で最高のラップだったとは言えない」セルゲイ・シロトキンが今年の最大の目標として掲げているはが、フル参戦するGP2シリーズのタイトルを獲得すること。そうすれば、F1デビューへ向けていい弾みがつくことは確かだろう。「僕の一番の目標はGP2タイトルだ。もちろんドライバーなら誰でもF1を夢見ているし、僕もそれは同じだ。だけど、まずは今シーズンの結果がどうなるか様子を見てみなければならない」ルノーのレーシングディレクターを務めるフレデリック・バスールも、金曜日のセルゲイ・シロトキンのパフォーマンスには満足しているようだ。「最初のフリー走行でドライバーのパフォーマンスを評価するのは難しいものだ」「2台のクルマがそれぞれ異なる量の燃料を積んでいたり、異なるエンジンマップを使っていたり、その他いろいろな要素があるということを忘れてはならない」「それに、私はセッション前に彼(シロトキン)に伝えておいた。クルマは2回目のセッションでケビンが使えるようにしておかなくてはならないとね。そして、ソチは他とは異なるサーキットだ」「だが、正直なところ、セルゲイは非常にいい仕事をした」