2021年のF1世界選手権が、近年稀に見る大接戦となっていることはそのスタッツにも示されている。最速のストリートサーキットであるジェッダ・コーニッシュ・サーキットの評価は決勝で割れたが、様々な意味でスリル満点のレースとなったのは確かだ。ルイス・ハミルトンが優勝とファステストラップを記録して26ポイントを獲得。マックス・フェルスタッペンが2位で18ポイントの獲得となったことで、8ポイントあった二人のポイント差はなくなった。
したがって、2021年のF1タイトルは同ポイントで最終戦を迎えることになったが、そのような接戦はエマーソン・フィッティパルディとクレイレガッツォーニを倒してタイトルを獲得した1974年以来47年ぶりとなる。2021年 F1サウジアラビアGP Facts & Stats初開催のF1サウジアラビアGPを制したルイス・ハミルトン(メルセデス)は、F1キャリアで31の異なるサーキットで優勝。また、3連勝は2021年初めてとなる。これまで、ルイス・ハミルトンは最終戦でリードしていない場合にタイトルを獲得したことはない。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、通算17回目の表彰台を獲得して、自身の記録を更新した。バルテリ・ボッタスは、最終ラップの最終コーナーでエステバン・オコン(アルピーヌ)をオーバーテイクして3位でフィニッシュ。メルセデスとの100回目のスタートで表彰台を獲得した。ボッタスがファイナルラップでの逆転で表彰台を獲得したのは3回目となる。2017年のF1アゼルバイジャンGPでランス・ストロールを抜いて表彰台を獲得した。エステバン・オコンは、過去2レースをトップ5内でフィニッシュ。残りのシーズンではF1フランスGPでの優勝しかトップ5に入っていない。マクラーレンのダニエル・リカルドは、5位入賞で4レースぶりのポイントを獲得。過去4回の入賞はすべでトップ5以内となっている。アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、今年8回目のトップ6フィニッシュとなる6位入賞を果たした。7位のシャルル・ルクレールと8位のカルロス・サインツは、フェラーリF1に4戦連続のダブル入賞をもたらした。9位のアントニオ・ジョビナッツイは、今季2度目の入賞で今シーズンのベストリザルト。前半戦で好調だったランド・ノリスは、過去4戦で10位、10位、9位、10位と低迷している。
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