ペーター・ザウバーは、2010年シーズンの困難なスタートにも関わらず、チームを買収したことを後悔していないと語る。ペーター・ザウバーは、BMWが昨シーズン末でのF1撤退を決定したあと、チーム救済に乗り出した。「11月の終わりに、私には2つの選択肢があった」とザウバーは語る。
「チームを買収するか、ヒンウィルが閉鎖されるのを見るかだ。私にとって後者は選択肢ではなかった」「簡単ではないことは明らかだった。でも、再び同じことをすることになったよ!」ザウバーは、シーズン前に期待していたほどチームのパフォーマンスが強くないことを認めており、物事を変えるには時間がかかることも認識している。「冬季テストのあと、我々全員がもっと多くを期待してのは間違いない」「実際、我々はライバルより遅れている。新しいテクニカルディレクターのジェームス・キーはすでに最初の分析を行い、必要な一連の処置を設定している」「しかし、彼はエンジニアであり奇跡の人ではない。処置を実施するには特定の時間が必要だ。我々のライバルもじっとしているわけではないので、我々が失った場所を取り戻すには同時に2つのステップを成し遂げなければならない。ジェームスは現在、中長期的な開発方針を設定することに従事している」ザウバーは主要スポンサーをひとつも獲得できていないが、ペーター・ザウバーはシーズンの終わりまでの十分な予算があると主張する。「11月末にチームを買収したとき、我々にはスポンサーもグリッドの場所もなかった。承知のうえでプロジェクトに携わった。クルマは真っ白だった。しかし、C29がこれまでペースが遅いとは予測できなかった。シーズンのスタートで2010年の主要スポンサーを獲得できると考えることはもちろん空想だった」「そうは言っても、今シーズンは財政的に安全だ。もちろん、我々がすでに今年新しいスポンサーを諦めたという意味ではないが、新しいスポンサー捜しは主に2011年に影響することだ」