ザウバーのチーム創設者ペーター・ザウバーは、自身が設立したチームが“アルファロメオ”として知られていくことになるとは考えていないと語る。ザウバーは、2018年からアルファロメオとタイトルスポンサー契約を結び、“アルファロメオ・ザウバー”としてF1に参戦。シャルル・ルクレールを起用するなど、フェラーリの“Bチーム”になったとみなされている。
チームがアルファロメオの名前を冠することは“不思議な感覚”かと質問されたペーター・ザウバーは「とてもいい気分だ」と Neuer Zurcher Zeitung にコメント。「チームはオーナーシップを変更したわけではない。アルファロメオは単純にタイトルスポサーだ」すでに引退しているペーター・ザウバー(74歳)は、数年前にチームを完全に手放している。ペーター・ザウバーは、グリッド後方での戦いを強いられ、財政的になんとか生き残っているだけの状態のチームを見ているのは辛いと語る。「痛々しい。我々は少なくとも中団にるべきであり、それは可能なことだと思っている」と語るペーター・ザウバーだが、もはや全レースを観ることさえないとし、関与していないことを嬉しく思っていると語る。「私にとって離れることは重要なことだった。それほど厳しいことでもなかった。2年魔は本当に厳しい状況だったからね」しかし、ペーター・ザウバーは、1993年にF1に参入して以来、チームが成し遂げてきたことを非常に誇りに思っていると語る。「25年間、F1でスイスのチームとして生き残ることは実際には不可能なミッションだ」とペーター・ザウバーはコメント。「今日ではザウバーはフェラーリ、ウィリアムズ、マクラーレンに次ぐ4番目に古いチームだ」すでにイタリアでは多くの人々がチームのことを“アルファロメオ”として話しているが、ペーター・ザウバーは“ザウバー”の名前は生き残っていくと考えている。「アルファロメオは情熱を呼び起こす名前なので、イタリアではそうなっているかもしれないし、それは問題ない。だが、私はザウバーの名前が二の次になるとは思っていない。私はアルファロメオが加わることに感謝さえしている」「チームにとって、セルジオ・マルキオンネが編成したすべてのことは思いがけない幸運だ。彼は自動車業界で非常に高い評価を得ているからね」