ザウバーは、F1日本GPの決勝レースで、セルジオ・ペレスが8位、小林可夢偉は13位だった。自己最高位となる7番グリッドを獲得した小林可夢偉だが、スタートに失敗。アンチストールが効いて加速することができず、オープニングラップで12番手まで順位を落とす。そこから反撃を試みて一時は入賞圏内を走行していた小林可夢偉だったが、セーフティカーで2ストップのタイヤ戦略に影響が出てしまい、ポジションを守ることができず13位でレースを終えた。
小林可夢偉 (13位)「非常にトリッキーなレースでした。スタートでクラッチをリリースしたとき、クルマが突然アンチストールモードに入ってしまいました。5つもポジションを落としたのはそのせいです。そして僕たちの戦略にとって悪いタイミングでセーフティーカーが入ってしまいました。セーフティーカーが出たときに2度目のピットストップをしてソフトタイヤからミディアムタイヤに替えましたが、そのタイヤでレースの最後まで29周も走らなければなりませんでした。最後はとにかくタイヤの状態が悪くて、ポジションを守ることができませんでした。とはいえ、ここでいい予選ができたし、レース中のクルマのパフォーマンスは間違いなく良くなっていますから、残りのレースもプッシュし続けます。僕は日本のファンがすごくF1を楽しんでくれたことを大変誇りに思います。サーキットに来てくれたファンの皆さんは最高だし、僕にとっても、とても感動的な1日でした」セルジオ・ペレス (8位)「ここ日本でチームのためにポイントを獲得できてとても満足している。特に昨日の予選でのテクニカルトラブルがあり、17番手スタートだったからね。でも、今日はタイヤ戦略がとてもうまく働いてくれたし、チームはそれに関して非常に良い仕事をしてくれた。とてもハードにプッシュしたし、今日は全力を尽くした。風邪をひいているので体力的にとても厳しかった。十分なポイントを獲得できる位置でマシンをホームに持ち帰れたことに本当に満足している」ジェームス・キー:テクニカルディレクター「非常に接近してコンペティティブでタフなレースだった。必要としていたポイントを再び獲ることができたのはうれしい。チーム全員のハードワークが報われた。可夢偉は非常に残念だった。彼はスタートでアンチストールが作動してしまった。攻めた戦略を獲ってソフトタイヤでスタートしたが、トラフィックにはまってしまったし、セーフティーカーが入ったタイミングも悪かった。最後までなんとか我慢してタイヤを使っていたが、とにかくスタートが彼のレースをダメにしてしまった。なぜ彼にこのトラブルが起きたのか調べなければならない。セルジオは力強いレースをしてくれたし、彼のペースもよかった。彼の戦略は可夢偉とは正反対のものだったが、こちらが正解だったようだ。彼もセーフティカーに助けられてはいないが、序盤のミディアムタイヤと終盤のソフトタイヤでのペースは非常に安定していたので17番手スタートから多くの順位を上げて8位でフィニッシュすることができた。素晴らしい仕事だった。長く厳しい週末で4ポイントを獲れたので喜ぶことができる」関連:・F1日本GP:優勝はバトン! ベッテルがワールドチャンピオン獲得!・セバスチャン・ベッテル、2年連続でワールドチャンピオンを獲得!