佐藤琢磨が、OAKレーシングから参戦するWEC 第7戦 富士6時間レースへの抱負を語った。WEC参戦の気持ちは?これまで耐久レースは一度も走ったことがないんですけども、メインのインディカー・シリーズが9月で終了しまして、日本でフォーミュラ・ニッポンの方で走るチャンスを得て、今回、本当に急遽OAKレーシングの方から参戦できることになって、僕自身も非常に驚いているんですけども、今は期待感が非常に高くて、非常に楽しみにしているところです。
耐久レース参戦の抱負は?これまでの僕のキャリアは、ヨーロッパも現在のアメリカもずっとシングルシーターで、フォーミュラカーでやってきたんですけども、ずっとル・マンを頂点とするスポーツカーシリーズ、プロトタイプカーに興味があって、ただなかなか参戦する機会っていうのはなかったんですけど、今回、本当にOAKレーシングの代表のセバスチャン・フィリップ、彼はF3時代からの友人なんですけど、電話で連絡を受けて『参戦してみないか』と。やっぱりその言葉をもらって凄く嬉しかったです。自分にとってもドライビングの新しい世界が見えると思うし、幅も広がるし、これまで体験したことのない耐久レースを通じて、3人のドライバーと協力してひとつのレースを走る。本当に僕にとっては初めての体験なんですけど、今は闘士を燃やしてますし、自分が出来る限り最大限のサポートをチームとともにして、いいレースにしたいと思います。'07 F1以来の富士スピードウェイの攻略は?2007年のあのスーパーアグリF1でグランプリを走ったとき、やっぱり日本GPということもあって、たくさんのファンが駆けつけてくれて、残念ながら、天候は寒い雨だったんですけども、非常にエキサイティングなレースができて。今回プロトライプカーでどういう走りができるのかっていのも正直走ってみないとわからないところがあるんですけども、チームの方とも先日シート合わせをして、マニクールの方で富士スペシャルのエアロパッケージをいくつかテストして、チームの方も本当にパーマネントコースとしては世界最長の長いストレートに合わせた新しい空力パッケージで挑む気で、非常にやる気も高いので、そのあたり僕も、インフィールド、最後のセクションは非常にテクニカルだし、あそこはダウンフォースをつけないとやっぱり速くないし、そういう意味でトータルのスピードとトップスピードと、本当に僕も初めてなんですけどこのクルマの一番おいしいところを引き出したいなと。それともうひとつ、HRDエンジンに新しくなるということで、チームも非常にマニクールのテストが好調だったので、このあたりもいい追い風になるかなと思います。ファンに向けて僕にとっては初めての耐久レースなんですけども、本当に楽しみにしています。それから今回は、中嶋一貴選手、中野信治選手、井原慶子選手、本当にこれまでもゆかりのあるドライバー達と一緒に同じフィールドで走れるっていうのはやっぱり僕としてもすごく楽しみですし、日本人選手としては最高に盛り上げたいなと思っています。決勝日は10月14日です。ひとりでも多くの皆さんが富士スピードウェイに足を運んでくれることを願ってます。僕らも最高の走りを目指していいレースをしたいと思っていますので、皆さん、たくさんの応援よろしくお願いします。