佐藤琢磨は、2016 インディカー 第3戦 ロングビーチの決勝レースで5位入賞を果たした。佐藤琢磨がトップ5でフィニッシュしたのは今季初。8番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、最初の2/3はチャンスが巡ってくるのを待ちながら周回。燃料をセーブしたこともあって80周のレースをたった2回のピットストップで走りきった。
チームは2回とも鮮やかなピット作業を決め、最初のピットストップでは8番手のポジションを守ることに成功、2回目はウィル・パワーやジェイムズ・ヒンチクリフに先行する6番手に躍進するきっかけを作り出す。残り23周となったレースで、佐藤琢磨は見事なオーバーテイクでトニー・カナーンを仕留めて5番手に浮上。最後の10周はファン-パブロ・モントーヤと激しい4番手争いを演じた末にチェッカードフラッグを受けた。これで2016年シーズンは16戦のうちの3戦が終了したが、佐藤琢磨は2度のトップ10入りを果たし、ポイントスタンディングでも6番手の好位置につけている。この後、チームは4月24日に開催されるホンダ・インディ・グランプリ・オブ・アラバマに参戦するため、バーバー・モータースポーツ・パークを目指すことになる。佐藤琢磨「今日の結果には本当に満足しています。プラクティスのときの状態を考えれば、予選での8番グリッド獲得も素晴らしい立ち直りだったといえます。今日のレースは1度もコーションがなく、2周目から燃料をセーブしなければいけなかったのでタフなゲームとなりました。けれども、『誰が最高の仕事をするか?』が鍵を握る今日のレースではなにひとつミスが許されず、僕たちは冷静さを保って走り続けました。そして必要なときには、それこそ必死にプッシュしました。トニー・カナーンをパスしたり、ファン-パブロ・モントーヤと4番手争いをしたときはスリルを満喫しました。チームが素晴らしいピット作業でコースに送り戻してくれたので、とてもハードにプッシュすることができました。レース戦略もよく、マシンの感触も最高でした。チームにとっては本当に素晴らしい結果で、みんなとても喜んでいます」