佐藤琢磨(Chip Ganassi Racing)は、インディカーのアイオワのダブルヘッダーにエントリー。インディ500以来、今シーズンの3レース目に臨んだ佐藤琢磨は、予選11番手からレースを通してポジションを競い続け、順位を2つ上げた9位でのフィニッシュを記録した。久しぶりのレースではありましたが、インディアナポリス500で2勝、ショートオーバルでも1勝の実績を持つ佐藤琢磨は、レース序盤にトップを走り、250周を戦い抜いて集まったファンから喝采を浴びた。
北米大陸のほぼ中央に位置するアイオワ州。その州都デモインの東40マイルほどの位置に2006年に完成したアイオワスピードウェイは、現在のインディカーシリーズでは最も全長の短い、1周が0.894マイルのショートオーバルコースで、「惑星最速のショートトラック」という異名を持っている。アイオワスピードウェイでのダブルヘッダー1戦目ではマーカス・エリクソンが4位でフィニッシュコーナー部に12~14度と急なバンクがつけられ、ストレート部も10度のバンクとされているため、アイオワスピードウェイでのインディカーバトルは時速190マイルという高速で展開されます。接触ギリギリのサイドバイサイドでオープンホイールマシンが繰り広げるバトルはファンの間でも非常に人気が高く、ダブルヘッダーで週末に2レースを楽しめることでもファンから熱烈に支持をされている。金曜日の夕方にプラクティスが行われ、2レース分の予選は土曜日の午前中に開催。そして、レース1は午後2時過ぎにスタートした。予選は雨で遅れましたが、250周のレースは快晴の空の下、暑過ぎないコンディション下で繰り広げられ、予選10番手からマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が4位フィニッシュを記録した。アクシデントによるフルコースコーションが一度しか出されなかったレース1では、多くのHondaドライバーたちが激しいバトルを戦い抜いて好成績を残した。予選4番手だったスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は6位でゴールし、カイル・カークウッド(Andretti Autosport)は予選18番手から大きく順位を上げての7位フィニッシュを達成した。また、ポイントリーダーのアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は、予選7番手から8位でゴール。開幕からの連続トップ10入りを11戦連続へと伸ばし、ポイントトップの座を守った。佐藤琢磨(Chip Ganassi Racing)「予選11番手から9位と、順位を上げてのゴールとできたのはよかったと思います。今日のマシンは空力とメカニカルグリップがちょうどバランスの取れたセッティングになっていなかったため、タイヤが新しいときには問題なかったのですが、タイヤが摩耗してくるとコーナーの入り口ではアンダーステア、コーナーの真ん中では曲がりにくく、コーナーの出口ではオーバーステアというハンドリングになっていて、苦しい戦いになっていました。それでも、コクピット内でウエイトジャッカーとスタビライザーというツールを毎周操作してゴールまで走り切りました。今日ゴールしてすぐにエンジニアと、明日のレースで走らせるマシンのセッティングをどうしたらよくできるのかを話し合いましたから、明日は高い戦闘力を発揮して上位で戦えると思います」マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)「アイオワのコースでのレースはいつも本当に楽しいものになります。誰かをオーバーテイクするか、誰かとサイドバイサイドで戦う状況がレース中ずっと続きます。マシンがよければ、今日の私のように大いにバトルを楽しむことができるんです。今日の私たちはとても力強い走りを見せることができていました。10番手スタートから4位でゴールできたのですから、とてもよい戦いができたと思います」
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