元F1ドライバーで2度のインディ500ウィナーである佐藤琢磨は、後輩F1ドライバーである角田裕毅の才能を大いに信じており、角田がF1を理解するには時間が必要だと語る。今年、アルファタウリ・ホンダからF1デビューを果たし、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコから“スーパータレント”として称賛されていた角田裕毅だが、これまでスピードを示すときもあるが、その判明、経験不足や成熟度に欠けている部分が反映された基本的なミスも目立っている。
角田裕毅は、今シーズン後半に著しくパフォーマンスを悪化させない限り、2022年もアルファタウリに残留する可能性が高い。それでも、角田裕毅が結果を改善してヘルムート・マルコに気に入られたままでいることが今後のキャリアでは重要となる。「僕たち全員が、裕毅の生のスピードは問題ないことをすでに観察してしますよね」と佐藤琢磨はポッドキャスト In The Fast Lane 最新版で語った。「彼は物凄いスピードを持っていて、とても速い男ですが、彼はまだ20歳です。彼が今置かれている状況を忘れてはなりません。もちろん、ミック・シューマッハのようなルーキードライバーがいますが、あそこ(ハース)はルーキー対ルーキー(ニキータ・マゼピン)です。裕毅はピエール(ガスリー)という最速の若手の一人と対戦しなければなりません」「F1では、チームメイトが対戦におけるガイドであり、おそらくフェアではないですが、ほとんどの場合、外部のほとんどの人々が判断する唯一の人物です」「チームは裕毅が何ができるかを知っていますが、外部からは誰がポテンシャルを持っているかを判断するのは非常に難しいです。でも、裕毅はF1で成功する大きなポテンシャルを秘めていると思います」2002年から2008年までF1でレースをした佐藤琢磨は、どちらかといえば、角田裕毅には何よりもまず経験が必要だと考えているが、F1のテスト制限は若い新人がF1の洗練されたマシンへの適応を促進していないのは確かだ。したがって、佐藤琢磨は忍耐を促す。「正直に言うと、彼はもっと経験を積む必要があります。なぜなら、僕の時代のF1は、ほぼ毎週のようにバルセロナやヘレス・サーキットなどに冬のテストをしていた場所に行っていましたからね」と佐藤琢磨は語る。「シーズン中であってもあちこちで仕事があるレースドライバーにとってあまりにしんどかったと思いますし、サードドライバーまたはテストドライバーが必要でした」「その周回数とタイヤテスト、そしてクルマのタイミングだけでも、裕毅が現在味わっているおそらく10倍はあったと思います。「だから、判断するのは本当にフェアではありません。彼はかなりチャレンジングな時間を過ごしていますよね。だから、彼が環境にもっと慣れれば、自信を取り戻すと思うし、そこからは実際に日本に戻ってくるまでにしっかりとした数レースができると思います」「彼は2002年に私が受けたように大きなサポートを得るでしょう。そして、彼はスピードと一貫性と強さでそれを盛り上げてくれるでしょう。彼はすべてを持っています。だから、基本的に僕たちは、彼を待ち、サポートするために忍耐強くなければなりません」