佐藤琢磨は、インディカー 第11戦でもらい事故により無念のリタイアを喫した。佐藤琢磨は、金曜日の走行開始からマシンセッティングで苦しみ、予選結果は24番手だった。しかし、エンジニアとの共同作業によって決勝日の朝のウォームアップでマシンを向上させ、チームメートのセッティングから得たヒントもプラスすることで、レースに臨むマシンの競争力を大幅に高めることに成功した。
決勝レースが始まるや、佐藤琢磨は生き生きとした走りでポジションを上げて行った。そして、早めのピットストップを行ったチームがあったことも影響し、佐藤琢磨は18周までに10以上のポジションをゲインして13番手につけた。ところが、20周目のリスタートで無理をしたドライバーがおり、佐藤琢磨の目の前でアクシデントを引き起こった。壁にヒットした2台がコースを塞ぎ、そこにちょうど差し掛かってしまった佐藤琢磨は停止していたマシンに接触。フロントサスペンションに決定的なダメージを受け、リタイアを喫した。「本当に厳しいレースとなりました」と佐藤琢磨は語る。「ナッシュビルはすばらしい雰囲気で、実にエキサイティングなレースでした。スタートでは多くのクルマが入り乱れ、混乱が起きてアクシデントが多発しましたが、僕はすべてを避けることができました」「実際、僕はコース上でライバル勢をオーバーテイクし、前方のグループに追いつき、13番手まで順位を上げました。レース序盤、かなり勇気づけられる戦いができていました。しかし、再スタート時にクラッシュが発生、僕の目の前でクルマが絡み合いタイトなコーナー部にストップしました。タイトなコーナーで2台が並んで止まったので、避けきれずにぶつかり、フロントサスペンションを破損しました」「ピットに戻ることはでき、クルーたちがすばらしい働きをして、修理を試みたのですが、残念ながら重要なパーツの一つが修復不能な状態になっており、レースに戻ることは叶いませんでした」「とてもエキサイティングで、おもしろいレースとなっていたので、レースを戦い続けたかったところです。次のレース、インディグランプリでいい戦いぶりを見せたいと思います」
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