2008年シーズン後、初のF1合同テストが17日(月)、スペインのバルセロナにスタートした。注目の佐藤琢磨がトップタイムを記録した。2009年へ向けてのテストが本格的にスタートした。この日はトヨタを除く9チームが参加。各チーム、2009年マシンの開発プログラムや2009年のF1シートのトライアウト、テスト走行など、17名のドライバーが参加し、2009年シーズンへのスタートを切った。
トップタイムを記録したのは、F1復帰をかけてトロ・ロッソのテストに参加した佐藤琢磨。121周を走行した佐藤琢磨は、この日唯一の1分20秒台である1分20秒763というタイム記録し、2番手タイムで同じくトロ・ロッソのシートを狙うセバスチャン・ブエミに約コンマ3秒の差をつけた。トロ・ロッソは2台とも2009年のレギュレーションにあわせたダウンフォースにスリックタイヤを装着して走行した。3番手タイムは、アレキサンダー・ブルツ(ホンダ)が記録し、ペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)、ゲイリー・パフェット(マクラーレン)、ルカ・バドエル(フェラーリ)が続いた。マクラーレンはMP4-23K、フェラーリはF2008Kと名付けたテストカーをバルセロナに持ち込んでいる。BMWザウバーは、2009年のレギュレーションに合わせたエアロを装着した暫定マシン「F1.08B」を投入。2004年にウィリアムズ FW26に採用された“セイウチノーズ”を彷彿させるフロントノーズが特徴的なマシンで、ロバート・クビサが7番手タイムを記録した。レッドブルは、5度のWRCチャンピオンであるセバスチャン・ローブがテスト走行を実施。現役F1ドライバーに交じってトラックを走行するのは初となるローブだったが、素晴らしい順応をみせ、ネルソン・ピケJr.を抑えて8番手タイムを記録した。ホンダは、ブルーノ・セナ、ルーカス・ディ・グラッシという2名の若手ドライバーをテスト。午前中はルーカス・ディ・グラッシが、午後はブラーノ・セナがステアリングを握り、F1マシンの感触を確かめた。ブルーノ・セナは15番手タイムでセッションを終えた。テストは明日も開催され、佐藤琢磨は午前中の走行を担当する。バルセロナF1合同テスト初日 (2008年11月17日)順位ドライバーチームベストタイム周回1佐藤琢磨トロ・ロッソ1分20秒7631212セバスチャン・ブエミトロ・ロッソ1分21秒0711173アレキサンダー・ブルツホンダ1分21秒198774ペドロ・デ・ラ・ロサマクラーレン1分21秒417655ゲイリー・パフェットマクラーレン1分21秒956786ルカ・バドエルフェラーリ1分22秒038947ロバート・クビサBMW1分22秒341568セバスチャン・ローブレッドブル1分22秒003829ネルソン・ピケJr.ルノー1分22秒5608010クリスチャン・クリエンBMW1分22秒8835311ニコ・ヒュンケンベルグウィリアムズ1分23秒7948612ヴィタントニオ・リウッツィフォース・インディア1分23秒7948613エイドリアン・スーティルフォース・インディア1分23秒8328814マルク・ジェネフェラーリ1分24秒1773215ブルーノ・セナホンダ1分24秒3433916ギド・ヴァン・デル・ガルデルノー1分24秒9083217ルーカス・ディ・グラッシホンダ1分25秒51248
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