佐藤琢磨が近況を語った。スーパーアグリの撤退以降、F1への復帰のみを目指して活動している佐藤琢磨。テストドライバーとしての復帰や、スーパーアグリ再結成の可能性など、今後について語った。スーパーアグリが撤退してからどうでしたか?あなたはモナコGPで短い会見を行いましたが、自身がレースをしていないときにマシンを見ることは辛いといっていましたね?バルセロナのあと、確かに誰もがショックを受けたし、何が起こったか近いするのは難しかった。でも、僕はレースをしないことが信じられなかった。次のグランプリはトルコ...
でも、あなたのバッテリーを充電するのに少し休暇をとるのもいいのでは?いいや、その必要はない。常にレーシングドライバーで居続けたい。良い冬休みを過ごしたから、今、休暇は必要ない。少し独特な時間でもある。レースをしないということは、家族と過ごすことのように、他の事をする時間があるということだ。それは大きなことだ。でも、僕はいつも通りに体力トレーニングをしなければならない。まだ、いつものようにあらゆるレースの準備をしている。僕がレースをしていないこと以外はね!数チームとの交渉が、ポジティブな結果に終わることを期待している。それらの交渉の進展について教えていただけますか?現時点では何も言えることはない。いくつかのチームと交渉中だけど、話し合いは始まったばかりだ。全てのチームがシーズン中盤にさしかかったところなので、来年の話はまだ早すぎる。今年レースに出るチャンスがあれば、ボーナスだ。今はF1に復帰することに専念している。F1を離れるつもりはないし、チャンスがゼロになるまではあきらめたくない。そうなれば、そのときに考えるだろう。でもそれまではF1に復帰するために全力を尽くすつもりだ。それがすぐなのか2009年なのか、もっと先なのかはわからない。あなたはまだ、日本またはホンダ・レーシングのどちらかのホンダと繋がりがありますか?僕はある意味フリーエージェントなので、どこへでも行くことができる。ホンダは僕のF1キャリアのここ数年で主要なものだった。僕たちはまだ多くの話し合いをしているし、バルセロナの直後、ホンダとの会議のために日本に飛んだ。僕たちはまだ話し合っているけど、決定していることや約束されていることはなにもない。元チームメイトのアンソニー・デビッドソンが最近ホンダ・レーシングで走行しました。あなたにはその話はありましたか?それにはあまり驚かなかった。アレキサンダー・ブルツはル・マンへ行っていた。アンソニーは5年間ホンダでテストドライバーをしていて、ちょうど簡単にマシンに乗ることができた。だからそれについてはあまり驚かなかった。また、たった1回限りのテストと聞いていたし、他の人が数回テストしても気にしない。僕が集中しているのは、レースドライバーとして戻ることだからね。もし、レースドライバーに繋がるテストの機会があれば、僕たちはそうするだろう。でも、現時点で、僕たちはいくつか他の選択肢について話しているところだ。それが僕がすぐにマシンに飛び乗ろうとしていない理由だ。レースシートの保証のないテストドライバー契約をしますか?現時点では、純粋なレースドライバーのシートを目指している。これが僕らの主なターゲットであり目標だ。でも他オファーがなければ、テストドライバー契約も考えるだろう。全てが閉ざされたら、もっと後になれば考えなければならないだろう。それまでは待ちたい。競争力のあるマシンを手に入れることよりレースが重要ですか?もちろん、全てのドライバーが前でドライブしたい。僕はここ2年半、スーパーアグリで特別で独特な経験をした。それは僕のグランプリへのアプローチという面で、たいへん助けになった。後方にいることは全然楽しいことではないけど、チームが行った全てを考えると、全力でマシンを運転したことを本当にありがたく思う。マシンがトップのペースから数秒遅くても、僕は常に100%の力を出すようにした。カートでも、F3で、F1でマシンを運転することはチャレンジだ。4つの車輪があればすべて同じだ。常に100%を出さなければならない。先頭にいる方が素晴らしいけど、F1は非常にチームスポーツだし、より良い結果のために一緒に作業することがチャレンジの一部だ。レースシートのチャンスを与えられる前に、1年間テストドライバーをする可能性はありますか?そういう事情なら、そうするだろう。競争力のあるチームでF1に復帰するチャンスがあるなら、僕のできる全てをするだろう。あなたはF1に集中していると言いましたが、他のカテゴリーからのオファーはありましたか?はい。アンドリー(アンドリュー・ギルバート・スコット:琢磨のマネージャー)にアメリカのオープンホイールとスポーツカーからいくつかのオファーがあった。そういった素早い反応が聞けたことは素晴らしいことだし、僕たちは選択肢をオープンにしている。全てのチームに僕たちがF1に専念していることを話したけど、彼らとのコネクションはキープしている。他の全てが駄目になったら、僕はそれについて考えなければならないだろうけど、現時点ではただF1に集中している。スーパーアグリが将来復活するという噂もあります。あなたはこれに関与していますか?ダニエレ(・オーデット、元マネージング・ディレクター)とはまだその話をしている。実際、マネージメントの数人が、最新情報を教えてくれるために電話をしてくれた。僕たちが経験しなければならなかったことは、悲しいことだったけど、スーパーアグリの精神は、決してあきらめないことだった。だから、僕らが復活するかもしれない。どんな可能性もある。僕は現在フリーなので、チャンスがあるなら、協力することができる。スーパーアグリの歴史を振り返ると、達成したことの幸福感、もしくは終わったことへの悲しみ、どちらの見方をしますか?プロジェクトそのものは、2005年以降に突然持ち上がったプロジェクトで、みんなが実現させるために素晴らしい仕事した。2006年バーレーンGPに間に合うよう100日間でチームをつくるために、これ以上は望めなかった。とても特別だった。僕らはアロウズA23を持ち込んで、新しいレギュレーショのために調整しなければならなかった。グリッドの先頭からは6秒遅れだったけど、それを成し遂げたんだから!ご存知の通り、僕たちの進歩はとても速かったけど、F1界はとても難しい。でも、特に2006年はチームにとって学習過程だったのだから、チームは素晴らしい仕事をしたと思う。学習過程は2年目の2007年まで続いたけど、非常に満足だった。他のチームとのバトルや僕たちが達成したことには満足できた...
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