平川亮は、8月6日に富士スピードウェイで行われたハースF1チームの旧型車テスト(TPC)に参加し、VF-23で111周を走行した。ハースF1チームのリザーブドライバーを務める平川亮はテスト終了後には自身のSNSを更新し、「素晴らしい経験でした!」と喜びを語った。
「2007年にここ富士でF1を見てから始めたこのキャリア、そこで自分が今日F1を走らせているのは本当に感慨深かったです」と投稿。さらに、「このプロジェクトに関わっている皆さんに感謝です、そして今日はこんなに灼熱で平日にも関わらず沢山の人に観に来ていただいて嬉しかったです」と、関係者やファンへの感謝の言葉も添えた。猛暑の中での走行は想像以上に過酷だったという。「今日は本当に暑かったです。汗もたくさんかいて、熱中症になるんじゃないかと心配でしたけど、なんとか大丈夫でした。鈴鹿(4月の日本GP)以来の日本なんですけど、ここまで暑いとは思っていませんでした。イギリスから来ているチームのスタッフもびっくりしてました」と苦笑しながら振り返る。午前中は燃料を少なくしてタイムを狙う計画だったが、マシンの調整に時間を要した。「最初の走り出しでクルマのバランスが良くなかったので、そこを改善するのに時間がかかってしまいました。この暑さのなかだと、やっぱり難しいですね」ベストタイムは1分18秒538。自身が密かに目指していた17秒台には届かなかったものの、F1マシンで富士を走るという夢はしっかりと刻まれた。「僕自身、富士でF1を見てレースの世界に入ったので、今日ここでF1マシンを走らせられたのは感慨深かったです。いろいろと思うところもありました」今回のテストは、翌日にF1マシン初走行を控える坪井翔のためのベースデータを収集するという目的も兼ねていた。平川亮はその重要な役割を果たし、デビューを控えた後輩にバトンを渡した。