ニコ・ロズベルグは、2010年にメルセデスGPでチームメイトになるミハエル・シューマッハのドライビング戦術を批判している。ロズベルグは、ミハエル・シューマッハが“勝つためならどんな犠牲をも払う”という疑わしいドライビング戦術を正当化したと語る。「それを始めたのはミハエル・シューマッハだ。スパで、ミカ・ハッキネンが彼をオーバーテイクしようとしたとき、彼はハッキネンをコース脇に追いやった」
「追い抜こうと決めた人がいるときに、前にいる人が動くのは非常に危険だ。やってはいけない。それが危険な問題だと初めて覚えたね」F1で91勝を挙げ、7度のワールドチャンピンに輝いたミハエル・シューマッハだが、パドックではそのドライビング戦略に批判的な意見があるのも事実。シューマッハが初めてワールドチャンピオンを決めた1994年の最終戦オーストラリアGPでは、タイトルを争っていたデイモン・ヒルの攻撃を防ごうとして接触。この接触でデイモン・ヒルはリタイアを余儀なくされ、物議を醸した。1997年の最終戦ヨーロッパGPでもジェック・ヴィルヌーヴとの接触が故意と判断され、ランキングを剥奪されている。また2006年のモナコGP予選では、ラスカスコーナー出口にマシンを止め、フェルナンド・アロンソのアタックを妨害したとしてペナルティを受けている。ニコ・ロズベルグは、そのような行為が後に続くドライバーに悪影響を与えたと考えている。「インテルラゴスでバリチェロ、ウェバー、そして小林がまさに同じことをした」「ウェバーによって、ライコネンはフロントウィングを失ったし、小林によって中嶋は大きくコースオフした。もっと最悪になる可能性だってあった。そのような事故は、実際に自分自身、マーシャルや他の人を傷つける可能性があるんだ。ルイスはバリチェロにタイヤをぶつけられた。3度もあったんだ。許されないことだね」