元F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグは、セバスチャン・ベッテルは、今年フェラーリに加入するシャルル・ルクレールを警戒する必要があると警告する。昨年ザウバーでF1デビューを果たした若手有望株のシャルル・ルクレールは、今年、キミ・ライコネンに代わってフェラーリに加入。1961年のリカルド・ロドリゲスに次いでフェラーリ史上2番目に若いドライバーとなる。
ニコ・ロズベルグは、シャルル・ルクレールは2番手に甘んじつつもりなどないとし、セバスチャン・ベッテルを本気で倒しにかかるだろうと予想する。「ベッテルは用心しなければならない。ルクレールは非常に強いし、彼にはもう(キミ)ライコネンの快適なゾーンはない。今後は違ってくる。セブは勝ちたければ完璧でなければならない」とニコ・ロズベルグは Autosprint にコメント。2018年は、フェラーリにとっても、セバスチャン・ベッテルにとっても完璧な一年ではなかった。報じられていた権力争いは現実のものとなり、フェラーリはマウリツィオ・アリバベーネに代えて、マッティア・ビノットがF1チームに代表を務めることになった。一方、メルセデスとルイス・ハミルトンはチーム内の調和という点でも完璧な一年を過ごし、ハミルトンは5度目のF1ワールドチャンピオン、メルセデスはダブルタイトル5連覇している。昨シーズンのセバスチャン・ベッテルにミスが多発したことについて、ニコ・ロズベルグは「彼に何が起こったのか正確にはわからないけど、このスポーツでは全てが正しい方向に進んでいても、1つのミスに打ちのめされて自身を失い、全てがうまくいかなることもある」とコメント。「僕にも2015年にハミルトンに対して同じことが起こった。ルイスによって、僕は自分の態度を変える必要があったし、自分が主導権を握らなければならないと決心した。ルイスは常に彼のルールを押し付ける傾向にあるけど、僕は彼がモチベーションを見つかられないようにコントロールした。そして、僕は勝った」ニコ・ロズベルグは、セバスチャン・ベッテルがルイス・ハミルトンに勝つための切り札はコミットメントだと語る。「ベッテルは仕事に対する献身という点で勝っているし、彼はエンジニアと密接に協力している。ハミルトンが持っていないのは献身だ」