ニコ・ロズベルグは、今季9勝目を挙げたF1日本GP後、2016年F1ワールドチャンピオンへのプレッシャーを感じ始めていたと認めた。鈴鹿での優勝で選手権2位のルイス・ハミルトンに33ポイント差をつけたニコ・ロズベルグは、残りのレース全てをハミルトンに次ぐ2位でフィニッシュしてもタイトルを獲得できる状況となった。
実際、最後の4戦ではルイス・ハミルトンが全てポール・トゥ・ウィンを飾ったが、ニコ・ロズベルグも全て2位で続き、最終的に5ポイント差で初のF1ワールドチャンピオンを獲得した。最終戦のF1アブダビGPを含め、2016年は“レース毎”のアプローチを貫いてきたニコ・ロズベルグだが、タイトル獲得が現実味を帯びてきた鈴鹿の後にプレッシャーを感じ始めたと認める。タイトルを意識し始めたことで、ニコ・ロズベルグは最終4戦で“失うものがない”チームメイトに対して“リアル・ニコ”を示すことに苦労したと述べた。「チャンピオンが自分の手に入りそうになった鈴鹿後、プレッシャーを感じ始めた」とニコ・ロズベルグはコメント。「確かに自分にとってベストシーズンだったし、今年は全てのレースでベストを尽くした。でも、最後の数戦は“リアル・ニコ”ではなかった。プレッシャーによって失速していたからね。でも、自分のやり方で切り抜けられたことに満足している。ルイスの方は失うものがなかったからね」「僕は週末全体で完全に透明ではなかったかもしれない。もちろん、かなり激しいみなさんのメディア界から自分をちょっと守る必要があった」「週末に前に言ったことに変わりはない。メディアの強力な存在をリスペクトしているし、僕はそれを押し通す必要があった。みなさんがそれを理解してくれると確信している」「最後の数レースは、これまで見てきたなかでも最高のルイスだった。彼にはプレッシャーがなかったし、モチベーションが本当に高かった。かなり集中していたし、これまでと同じく素晴らしい仕事をしていた。僕はタイトル争いで前にいたし、失うものがあったのでプレッシャーがかかっていた。それによってより難しくなっていたのは確かだし、うまくいって嬉しいよ」