メルセデスのチームメイトであるルイス・ハミルトンとタイトルを争うニコ・ロズベルグは、チャンピオンシップでは常に心理戦はあるものだと述べ、自分は理性的であるために努力していると主張した。前戦F1モナコGPでは、ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンの関係悪化が浮き彫りになった。特にルイス・ハミルトンは、レース前に自身の育った環境の方が厳しかったのでニコ・ロズベルグよりもハングリーだと心理戦を仕掛けた。
報道陣に対して感情をあらわにするルイス・ハミルトンに対し、モンテカルロの勝利でチャンピオンシップリーダーに再浮上したニコ・ロズベルグは冷静さを保ち、レースに勝つという自分の仕事に専念するつもりだと語った。「精神的なことは常にある。いつも付きまとうものだし、スポーツでは精神面も要素のひとつだから、僕だってそれについて考える」「自分とハミルトンを比べたいとは思わない。基本的に僕は合理性を大事にしたいと思っている。でも、このスポーツではそれがかなり難しいこともあるし、熱くなる瞬間だってある。僕は少しでも理性的な立場にいようとしているけど、それは誰かと比べてどうというわけではない」「どのトラックに行っても、クルマを自分好みに仕上げられれば、勝つチャンスは必ずあると確信している。今週末も何も変わらない」また、ニコ・ロズベルグは、シーズンの早い段階で緊迫した状況になったことは驚きではなかったと述べた。「お互い、レースのたびに勝利を争っている。こんなに早く困難に直面していることに驚いているか? いいや。それはいつもあったことだし、カート時代もそうだった。僕たちは常に勝利をかけてレースを争っている。だから、驚いてはいない」「特に珍しいとも思わない。もっと難しい場面だってあった。でも、15年前からずっと尊敬し合っているというベースがあるし、それが重要だと思っている。だから、いつもいろんなことを話し合って前に進んでいる。今回も同じだ」それでも、ニコ・ロズベルグはチャンピオンシップがかかる状況にあって、チーム内のプレッシャーは高まっていると認める。「もちろん、いつも以上に難しい。全てのレース週末を戦う中で、他の誰でもなく、僕と彼のバトルになっているからね。当然、難しくなっているし、問題も多くなる」「今年はチャンピオンシップに勝つチャンスがある。レースではそれが最終的なゴールだし、多くのことがそこに関わってくる」
全文を読む