ニコ・ロズベルグは、ルイス・ハミルトンの“心理戦”に応じる用意はできていると語る。今シーズン、メルセデスは全てのライバルに大差をつけており、チャンピオンシップは2台のシルバーの一騎打ちになりそうだ。現在、優勢に立つのは4連勝中のルイス・ハミルトン。そのハミルトンは、裕福な家庭で育ったニコ・ロズベルグよりも自分の方がハングリーだと発言するなど、早くも“心理戦”を開始している。
だが、ニコ・ロズベルグは動揺していない。「もちろん、メンタル的な要素はある。どんなスポーツでもね」とニコ・ロズベルグは Frankfurter Allgemeine Zeitung に述べた。 「そのような心理戦はミハエル・シューマッハの得意技だった。彼から学んだことはとても興味深かった。多くのを学んだ」とニコ・ロズベルグは7度のワールドチャンピオンのチームメイトとして過ごした3年間を振り返った。 「でも、まだ僕とルイスの戦いはまだ心理戦ではない。今はトラック上での方が激しい」 ニコ・ロズベルグは、ニコ・ハミルトンとの真っ向勝負に持ち込むことは可能だと自信を見せる。 「今はルイスに運がある。それは明白だ。スポーツには、一方に運が流れるときがある。でも、いずれその流れは向きを変える」「僕は全く自信を失っていない。過去3戦で自分が速かったのはよくわかっている」 「世界選手権でもう一つ重要なのは一貫性だ。僕は今年、全てのレースで表彰台に上がっている。同じことができた人は他にいない」まだ“戦闘態勢”には入っていないにしろ、メルセデスの扉の向こうは決して和やかではない。例えば、ニコ・ロズベルグは積極的にルイス・ハミルトンを手伝うようなことはしないと認めた。「僕から彼のところへ行って、『ルイス、これがベストのやり方だ!』なんて言うことはない。バルセロナで僕はデファレンシャルの最適なセットアップを見つけた。そのデータは利用可能だったけど、彼はそれを自分で探さなければならなかった」さらに、ニコ・ロズベルグは、ルイス・ハミルトンの性格をよく知っていることも役立つと述べた。 「毎日、昔と同じだと思うことがあるよ」ニコ・ロズベルグはルイス・ハミルトンとチームメイトだったカート時代を振り返る。「ルイスは、強さも弱さも変わっていない。トラックでは驚異的に速いけど、何かがうまくいかなくなると突然ポキッと折れてしまうことがある」「どこで彼を倒せるかはわかってる。何も変わっていない。僕にとっては少し楽だよ」 だが、カート時代に勝ったのはルイス・ハミルトンだったが、ニコ・ロズベルグはそれは無関係だと語る。「F1はカートとは違う。はるかに技術的だし、僕はセットアップやデータの分析にすごく興味を持っている」「僕としては、そのような点で他者に対するアドバンテージを見いだすことがとても楽しい。F1はドライビングも重要だけど、考えることも重要だ」
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