2019年 レース・オブ・チャンピオンズの国別対抗戦「ネイションズカップ」が19日(土)にメキシコシティのエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催され、デンマーク出身のトム・クリステンセンとスウェーデン出身ヨハン・クリストファーソンが組んだチーム・ノルディックが優勝した。決勝は、チーム・ノルディックと、セバスチャン・ベッテルとミック・シューマッハが組んでネイションズカップ9勝目を目指すチーム・ドイツとの戦いとなった。
第1ヒートは、トム・クリステンセン対セバスチャン・ベッテル。ベッテルはRX Super Litesでの戦いとなった最終コーナーでウオールにヒットするミスがあり、2対1でクリステンセンが勝利。第2ヒートはヨハン・クリストファーソ対ミック・シューマッハとなり、2対0でシューマッハが勝利して最終ヒートへ。しかし、最後ヒートではROC出場15回を誇るトム・クリステンセンが、ミック・シューマッハを圧倒して合計0.8秒で勝利。チーム・ノルディックがネイションズカップを制した。ル・マン24時間レースで史上最多9度の総合優勝を誇る“Mr.Le Mans”トム・クリステンセンは「セバスチャンと僕のレースを見てのとおり、非常に接戦だった。ミックはヨハンと華麗を戦いをしていたね。彼はレース・オブ・チャンピオンズへの初訪問を誇りに思うべきだ。そして、僕はシューマッハを倒すときはいつでも誇りに思っているよ」とコメント。「今日、僕たち二人がチーム・ノルディックを勝利に導けたことをとても誇りに思ってる。僕たちを決勝に導いたのはヨハンだ。彼が一日をうまくスタートして、僕がうまく締めくくった。最終的にうまくいったね。メキシコの観客は多くの情熱を持っているし、僕たちはここにいることを本当に楽しんだ。今回はスティグ・ブロンクビストの記録に並ぶ15回目のROC出場だ。スティグがどこかで見てくれるいるといいね。僕がスウェーデン人でなくても、彼が僕のことを少しでも誇りに思ってくれることを願っている」ワールド・ラリーXチャンピオンのヨハン・クリストファーソンは「レース・オブ・チャンピオンズはタフなイベントだ。グループステージを突破して、準決勝と決勝に進まなければならない。僕たちは途中でいくつか重要な勝利を収めたし、トムが最大のトロフィをもたらしてくれた。メキシコは初めてだし、ここで世界で最高のドライバーたちと対戦するイベントの一員になれたことを本当に嬉しく思う。長い夜になると思うけど、今僕たちにはトロフィがあるし、明日の個人戦についてちょっとリラックスできる。どうなるか見てみよう。でも、まずは今夜を切り抜けなければならないね・・・」と語った。レース・オブ・チャンピオンズ初参戦となったミック・シューマッハは「素晴らしい経験だったし、セバスチャンと一緒に戦うのは特別なことだった。彼は素晴らしい仕事をしたし、彼がいなければ、僕たちは決勝に進めなかっただろう。ROCネイションズカップで良い走りができたことを嬉しく思う。いい戦いができた。勝つには十分ではなかったけど、2位もそれほど悪くない」とコメント。「国籍の異なる多くのドライバーを見れるのはメキシコのファンにとって素晴らしいことだ。勝たなければならない戦いがたくさんあったけど、ここで決勝までに伝説的なドライバーたちと戦えてうれしかった。エリオ・カストロネベスとのレースでは姉のジーナを助手席に乗せることもできた。そのレースで勝てたのは彼女が運をもたらしてくれたと思うし、彼女と勝てたのも嬉しいね。これから明日の個人戦レース・オブ・チャンピオンズに焦点を当てることができるね」セバスチャン・ベッテルは「ミックと僕は今日成し遂げたことを誇りに思っていいと思う。トロフィーを持ち帰れたら素晴らしかったけど、レース・オブ・チャンピオンズを勝ち抜くのは簡単なことではないし、僕たちはいい戦いができたと思う。トムトヨハンに負けたことを恥じることはない。二人ともワールドクラスのドライバーだし、今日は彼らの方が少し速かった。決勝ではラリークロスカーに良いフィーリングを持っていたけど、トムの方が少し速かった」とコメント。「ここメキシコは楽しい。僕たち全員が同じモータースポーツファミリーの出身だけど、一緒に過ごせる時間はあまりないので、それができるのは素晴らしいことだ。明日に関しては何が起こるかわからない。レース・オブ・チャンピオンズのフォーマットはかなり競争的だし、すべてを正しくこなさなければならない。ミスをせずにクルマに適応して、流れを見つけるのが重要だ。僕たちの状態は今夜のバーに大きく左右されるだろう・・・」「とりわけ今日ミックと組めたことは非常に特別なことだった。初めてのレース・オブ・チャンピオンズ出場を覚えているし、ミハエルに憧れていた。僕たち全員が今日のミックのパフォーマンスを目撃するためにここにミハエルがいたらより特別だったと思うけど、彼は息子のことを誇りに思うと確信している」
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