ダニエル・リカルドが、将来的なレース復帰の可能性を完全には否定しなかった。だが、その動機はかつてのF1時代とは大きく異なるものになりそうだ。現在36歳のリカルドは、コナー・デイリーがホストを務める「Speed Street」ポッドキャストに出演。F1引退後の生活について語るなかで、「純粋にドライブを楽しむため」であれば再びレースをする可能性があると明かした。
“競争しない生活”を楽しむリカルド長年F1という過酷な世界に身を置いてきたリカルドは、現在の生活に満足しているという。「最近は“またレースをするのか?”って聞かれる回数も少なくなってきた。たぶん、十分に答えてきたからだと思う」とリカルドは語った。「極端な言い方はしたくないし、“絶対にない”とは言いたくない。何が起きるかなんて分からないからね」その一方で、現時点では競争の世界から距離を置く時間を楽しんでいると強調した。「今は競争しない生活を本当に楽しんでいる。人生の小さなことを楽しめているし、常にステージの上に立っていなくていい」「3年後、5年後にどう感じているかは自分でも分からない」“タイトルを追うため”ではない復帰もし将来的に再びステアリングを握るとしても、それはF1終盤のようなプレッシャーに満ちた挑戦にはならないという。「もし戻るとしても、“チャンピオンシップを追いかける”というより、もっと楽しさ重視になると思う」「純粋にドライブする喜びのためだ。もうトロフィーを獲る必要もないし、自分を証明する必要もない」F1キャリア終盤の経験を振り返りながら、競争そのものが時に“楽しさ”を奪うこともあったと打ち明けた。「もちろん目標を持つことは大事だ。それが朝起きてトレーニングして、自分を追い込む理由になる。でも、それが逆にレースの楽しさを奪うこともある」インディ500への関心も告白リカルドはさらに、今年のインディ500を現地観戦する予定であることも明かした。興味を抱いている理由のひとつが、F1とは異なるイベントの空気感にあるという。「長い間、F1という“バブル”の中で生きてきた。あのスケジュール、パドック、すべてが普通だと思っていた」「でも外から見ると、“あれは全然普通じゃなかった”って思う。スケジュールは分刻みだったからね」そのうえで、インディ500ではドライバーたちがどれほどリラックスして過ごしているのかにも興味を持っていると語った。「1年で最大のレースの週って、実際どんな感じなんだろうって気になるんだ。スケジュールや自分の時間の使い方、それにドライバーたちがどれだけリラックスしているのか、それともずっと緊張感を保っているのかを見てみたい」Photo:Daniel Ricciardo Instagram