アルファタウリのF1ドライバーであるダニエル・リカルドは、骨折した手の回復を続けているが、カタールGPでの復帰も危ぶまれている。ザントフォールトでのFP2クラッシュ以来、ここ3戦グランプリを欠場していたリカルドは、リアム・ローソンが代役を務める今週末の日本GPも欠場している。
リカルドは復帰戦のカタールGPになる可能性も示唆されていたが、事故からの回復にさらに時間をかけるため、2023年のF1復帰は延期されることになりそうだ。スクーデリア・アルファタウリのトラックサイドエンジニアリング責任者であるジョナサン・エドルズは、チームがリカルドの残存影響を評価するためにシミュレータープログラムを計画してると説明した。さらに、エドルズは、チームはリカルドを早急に復帰させるつもりはなく、F1シートに戻るのは「しばらく先」になるかもしれないと付け加えた。「彼はまだ回復段階だ。まだしばらく先の話だから、目標を定めたくはない。回復は順調だ。復帰の前にシミュレーターワークも予定している」とエドルスは説明した。「我々と彼の側からすれば、あまり早く復帰を急ぐ必要はないと思う。一番よくないのは、完治する前に復帰して問題を起こすことだ」「シミュレーターはクルマ、すべての負荷、その他を非常によく表現している。最終的な決断は、我々が下すというより、彼が下すことになると思う」「痛みや回復の具合は本人が一番よくわかっているだろう。復帰のプレッシャーをかけているわけではない。現時点では3人の優秀なドライバーを確保しているので、それほど急ぐ必要はない。「焦点は彼が完全に回復し、彼が戻ってきたときに、そのことが話題になるようなことがないようにすることだ」さらにエドルスは、リカルドに代わってローソンが「もっと多くのレース」に出場することになるかもしれないとし、ザントフォールトでの土壇場での招集の中、彼の「堅実」な F1キャリアのスタートがチームに感銘を与えたと付け加えた。ローソンは前回のシンガポールGPでレッドブルのセルジオ・ペレスに次ぐ9位に入り、初ポイントを獲得した。「彼はとても早くスピードに乗った。裕毅はまだ彼に対して優位に立っているが、これは経験から完全に予想できることだ。だが、彼がQ3に進出したことは、競争力が最も高いとは言えないマシン、時には運転が難しいマシンで、非常に早い段階でポイントを獲得したことだと思う」「これまでのドライバーたちと比較してみると、彼はそこにいて、ポテンシャルもある」「ダニエルの回復を待ちながら、彼と協力してさらに多くのレースをすることに我々全員が興奮していると思う」
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