レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは、フェラーリが次のF1チームになるどうかは確信していない。レッドブルではマックス・フェルスタッペンと2020年まで契約を延長しているが、ダニエル・リカルドの現在の契約は2018年までとなっており、現時点では2019年にどのチームに所属することになるのかまだ決まっていない。
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーやモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2019年以降もダニエル・リカルドが残留することを望んでいると語っている。ダニエル・リカルドは「彼らがそう言ってくれるのは嬉しい」と Globo にコメント。「彼らは僕とマックスをチームにキープしたいと思ってくれている。でも、僕は急いではいない。僕もレッドブルには心から敬意を払ってい。でも、まだすべてを分析するための時間も残されている」ダニエル・リカルド(28歳)は、自分の唯一の目標はいつか“最高のクルマ”を手にすることだと語っている。2014年には当時のチームメートであったセバスチャン・ベッテルを上回る成績を残しているダニエル・リカルドの評価は高く、バルテリ・ボッタスの後任としてメルセデスに移籍する可能性も噂されている。しかし、ダニエル・リカルドはイタリア系の血筋であるということもあり、最も現実的な選択肢はフェラーリと考えられている。フェラーリは、2018年にセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのコンビを継続することになっているが、38歳のキミ・ライコネンは、すでにF1ドライバーとしてのピークは過ぎたと考えられており、2018年が最後のF1シーズンとなるだろうとの見方も多い。その場合、2018年でレッドブルとの契約が切れるダニエル・リカルドは、フェラーリにとって最高の選択肢となる可能性がある。フェラーリに加入するのはF1ドライバーとしての夢かと質問されたダニエル・リカルドは「もし、そうではないと答えたら、まるで僕がフェラーリに興味がないように受け止められてしまうだろう」とコメント。「でも、夢という言葉は少し重いかもしれない。僕の夢は最高のクルマを得て、F1タイトルを獲得することだ。それ以外についてはどう言っていいかわからない」ダニエル・リカルドのフェラーリ入りに障害があるとすれば、それはセバスチャン・ベッテルだろうと考えられている。レッドブル時代の2014年にダニエル・リカルドに負けた経験があるセバスチャン・ベッテルが再びリカルドをチームメートとして迎えることに抵抗を示すのではないかと考えられている。「彼が僕を選ぶかどうかはわからないな」とダニエル・リカルドも認める。「チームに対して自分としては誰がいいかを告げる権限が彼にあるのかどうかは僕にはわからない。でも、そのことについては考えないようにするつもりだ。僕がやるべきことは、常に高いレベルでのドライビングを続けることだし、それが僕の運命を決めることになると思っている」しかし、自分の力量を周囲にアピールし続けるためには、ダニエル・リカルドはまずは現在のチームメートであるフェルスタッペンとの戦いに勝つことが必要になる。今シーズン序盤はマックス・フェルスタッペンにルノーのF1エンジンにトラブルが多発したこともあり、ポイントランキングではダニエル・リカルドの方が上位で今季を終えることは確定している。しかし、予選では、今季ここまでの19戦でダニエル・リカルドは6勝13敗とマックス・フェルスタッペンに負け越している。「彼(フェルスタッペン)は今年かなり成長した」とダニエル・リカルドは認める。「昨年の彼は何度もミスを犯していた。でも、今のマックスは自信に満ち溢れてる」「その一方で、僕の方はうまく機能するウィンドウが狭い今シーズのマシン特性に少し苦しめられてる。お尻と手ですべての動きを感じる必要があるけど、今年はそれが昨年よりかなりそれが難しかった」しかし、今シーズン中盤以降、レッドブル RB13のパフォーマンスが大きく改善したのは事実だ。純粋なシャシー性能だけに限定すれば、レッドブルはメルセデスやフェラーリを凌ぐレベルまで来ていると考えられている。ダニエル・リカルドも今季マシンの改善には満足していると語る。「今年僕たちが行った開発は素晴らしいものだった」とダニエル・リカルドはコメント。「来年メルセデスAやフェラーリと同じレベルでスタートすることができれば、僕たちもチャンピオン候補になるだろう」「僕のここまでのパフォーマンスは最高とは言えなかったかもしれない。でも、学んだことすべてを2018年に繋げていくつもりだ。だから、来年は自分がもっと強くなれるととても自信を持っている。でも、どうなるか様子を見てみよう」