2026年F1第8戦オーストリアGPのフリー走行1回目(FP1)がレッドブル・リンクで行われ、メルセデスのキミ・アントネッリが1分07秒796を記録してトップタイムをマークした。ジョージ・ラッセルが0.040秒差の2番手に続き、メルセデスが1-2で初回セッションを支配した。3番手にはマクラーレンのオスカー・ピアストリが入り、マックス・フェルスタッペンが4番手、ルイス・ハミルトンが5番手。
レッドブル勢とランド・ノリス、セルジオ・ペレスはトラブルで走行時間を失い、セッションはペレスの停止による赤旗で終了した。真夏のレッドブル・リンクでFP1開始気温約30℃、路面温度50℃近くまで上昇する暑さの中、FP1は現地時間13時30分にスタートした。ピットレーン出口には開始前から列ができ、多くのチームが空力レーキを装着してアップグレードの確認やデータ収集を進めた。今週末のタイヤはC3、C4、C5の組み合わせで、暑さと路面特性によりデグラデーションは高くなると見込まれている。各チームは序盤、ミディアムとハードを中心に走行を開始し、後半にソフトでタイムを狙う流れとなった。レッドブルとマクラーレンに序盤からトラブルセッション序盤から複数の有力チームにトラブルが発生した。フェルスタッペンはピットレーンを出ようとした際にマシンが停止し、「クラッチをつなぐたびにアンチストールが作動する」と無線で報告した。レッドブルは一度マシンをガレージへ戻し、再び送り出そうとしたが、フェルスタッペンは再度ピットレーンで停止。結局、コースインできたのはセッション開始から20分以上が経過してからだった。ハジャーもセッション開始時点でマシンに作業が行われ、残り24分まで走行できなかった。終盤には「バランスがまったく理解できない。めちゃくちゃだ」と無線で訴え、十分なセットアップ作業を行えないまま12番手に終わった。マクラーレンではノリスが油圧系の漏れとみられるトラブルでガレージに留まり、走行開始は残り14分まで遅れた。短い走行時間の中で7番手に入ったが、ソフトタイヤでのクリーンなアタックは赤旗に阻まれた。メルセデスがミディアムから主導権序盤から主導権を握ったのはメルセデスだった。ラッセルが1分10秒407でまずトップに立ったが、その後「スロットルペダルの感触が先週と違って変だ」と無線で違和感を訴えた。それでもメルセデスのペースは明確で、アントネッリがミディアムタイヤで1分09秒119を記録してトップへ浮上。ラッセルが1分08秒898まで縮めると、アントネッリは1分08秒448で再び上回り、チームメイト同士の争いが続いた。アントネッリはターン1でロックアップし、フロントタイヤにフラットスポットを作る場面もあった。フェルナンド・アロンソやハミルトンもターン3でランオフへ逃げるなど、暑さと低いグリップにより各車がブレーキングに苦しんだ。ソフト投入後もアントネッリが最速 ラッセルは0.040秒差セッション後半に入ると、各車がソフトタイヤへ交換してアタックを開始した。最初にソフトを投入したフェルスタッペンは3番手へ浮上したが、タイヤについて「感触がほとんどない。熱くなりすぎている」と無線で訴えた。メルセデスは交通量をうまく避けてソフトタイヤでのアタックを開始。アントネッリは1分07秒796を記録し、ラッセルは最初のアタックで0.119秒差の2番手につけた。その後、ラッセルは2度目のプッシュで差を0.040秒まで縮めたが、アントネッリを逆転することはできなかった。これでアントネッリはチーム内対決でも最初の優位を得た形となった。ピアストリは終盤に3番手へ浮上し、トップから0.117秒差とメルセデス勢に迫った。フェルスタッペンは4番手、ハミルトンはソフトでの最初のアタックを終えて5番手にとどまった。FP1ルーキー6人が走行 岩佐は15番手、平川は19番手今大会のFP1では、各チームが2026年シーズンのルーキー起用義務に対応するため、6人のルーキードライバーが出走した。日本勢ではレーシングブルズからリアム・ローソンに代わって岩佐歩夢がRB22をドライブ。ハードタイヤで走行を開始すると、終盤にはソフトタイヤでアタックを実施し、15番手でセッションを終えた。チームメイトのアイザック・ハジャーがマシントラブルによって序盤の大半を走れなかった一方、岩佐は予定されたプログラムを着実に消化し、マシンのデータ収集に貢献した。ハースではエステバン・オコンに代わって平川亮がVF-26をドライブ。空力評価やセットアップ確認を中心としたプログラムをこなし、19番手で走行を終えた。大きなミスやトラブルなくセッションを完了し、チームへ必要なデータを持ち帰った。フェラーリではシャルル・ルクレールに代わってディーノ・ベガノビッチが走行し、アップグレードが投入されたSF-26で9番手を記録。アウディではガブリエル・ボルトレトに代わったポール・アロンが17番手、ウィリアムズではカルロス・サインツJr.に代わったルーク・ブラウニングが18番手、アストンマーティンではランス・ストロールに代わってジャック・クロフォードが20番手で、それぞれチームの走行プログラムを消化した。中団勢は混戦 リンドブラッドも好走中団争いは今回も混戦模様となった。レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドは6番手と好走し、トップから0.930秒差につけた。アラン・パーメイン代表は「ドライバーたちには非常に満足している。コース上で非常に良いパフォーマンスを見せている」と評価している。アルピーヌのフランコ・コラピントは8番手、ハースのオリバー・ベアマンは10番手、アウディのニコ・ヒュルケンベルグは11番手、キャデラックのバルテリ・ボッタスは13番手だった。パーメインは中団争いについて、「ここ3戦ではアルピーヌに分があるが、マイアミでは70秒も離されていた。バルセロナでは互角に戦えたので、我々は改善している」と手応えを語った。ペレス停止で赤旗終了 キャデラックは課題も残すキャデラックはオーストリアに大規模なアップグレードを持ち込み、夜間作業のためにカーフューも破って最適化を進めた。ボッタスは13番手に入り、F1 TVのジョリオン・パーマーも「アップグレードされたキャデラックのボッタスは非常に堅実だった。チームも満足しているはずだ」と評価した。一方でペレスはセッション中にボディワーク関連の問題でピットへ戻され、その後も一時パワーを失って黄旗の原因となった。終盤にはターン3へ向かう上りで再び停止し、赤旗が提示された。この赤旗により、ノリスのソフトタイヤでの再アタックは中断され、各...
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