Formula1.comが2023年F1第23戦アブダビGP終了後のF1パワーランキングを発表。マックス・フェルスタッペンが、アブダビGPでのさらなる勝利で歴史的なチャンピオン獲得シーズンを締めくくった。彼は今年最後のトップ10入りを果たし、角田裕毅が3位に選出。審査員は他に誰が彼の仲間に加わるに値すると考えるだろうか?
F1パワーランキングは、Formula1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。フェルスタッペンは本当に素晴らしいシーズンを締めくくった。今年何度もやってのけたこと、つまり、ライバルたちが追い上げを見せるなか、グリッド上のスタンダードを作り上げた。結果だけを見れば簡単だったと言えるが、今回もフェルスタッペンは予選で終始プッシュされ続けた。見事なラップでポールポジションを獲得したフェルスタッペンは、レーススタートでシャルル・ルクレールを抑え込むと、もう止めることはできなかった。過去5レースでフロントローからスタートし、オースティン、メキシコ、ラスベガスの3レースでポールポジションを獲得したルクレールほど、シーズン終盤の数週間でいい走りをしたドライバーはいないだろう。アブダビで印象的だったのは、フェラーリが予選を通じて苦戦していたにもかかわらず、いつものうに、必要なときに傑出したラップを出したことだ。レースはさらに素晴らしく、スクーデリア・フェラーリがランキング2位につけるよう全力を尽くしたが、十分ではなかった。角田裕毅は今年アルファタウリで目覚ましい活躍をし、シーズンを通して大きな前進を遂げた。アルファタウリがチャンピオンシップ7位でウィリアムズに7ポイント差を付けられている中、日本人ドライバーはイタリアチームの目標達成に全力を尽くした。彼は予選で素晴らしい成績を収め、6位スタートでフィールドのシャープエンドで上位争いを展開した。アルファタウリはワンストップ戦略を選択したが、それはうまくいかず、8位に終わった。目標には届かなかったが、個人的な観点からすれば、彼にとって素晴らしいシーズンの終わり方だった。ラッセルが望んでいたような1年ではなかったが、冬に向かう方法があるとすれば、これがその方法だった。メルセデスがフェラーリとランキング2位を争っている中、ラッセルはチーム2位の座を確保するために持ち前の実力を発揮して、チームの2位を確保した。予選では4番手につけ、最終的には表彰台圏内まで追い上げた。ルクレールの妨害戦術に最後には少しヒヤヒヤするところもあったが、今季2つ目のトロフィーを手にするためにやるべきことをやった。今シーズンは8回の表彰台を獲得したアロンソはレース後、2012年シーズンと並んでF1で最高の年だったと語った。2度のワールドチャンピオンであるアロンソがアブダビで素晴らしい走りを見せたことに異論はないだろう。予選は7番手で、表彰台に上るほどのペースはなかったものの、狡猾さではベストを尽くしていた。ルイス・ハミルトンを抑え、角田裕毅をオーバーテイクして7位を獲得した。印象的な1年の締めくくりとなった。Q3でのノリスのファイナルラップは、F1におけるマージンがいかに小さいかを物語っている。最終セクターの2つのコーナーを決めていればポールポジションが得られたかもしれなかった。もしそうなっていたら、日曜日の夕方に何が起きていたかは誰にもわからない。スタートでは素晴らしいペースを見せ、ルクレールを押しのけて3番手に浮上。しかしピットストップが遅かったためラッセルに先行され、その後ペレスが接触して抜き返されたため、ノリスは5位でフィニッシュした。Q3でタイムを抹消され、9番手からのレースを余儀なくされたペレスにとっては、what ifsの週末となった。彼は素晴らしい仕事をしてフィールドを通過したが、ノリスとの衝突による5秒のペナルティにはフラストレーションを残した。注目を集めたのは、ハードタイヤで最初のスティントを延長し、その後、新しいラバーでのペースを利用してレース後半に表彰台争いに躍り出る彼の素晴らしい能力だった。ルクレールが戦術的にスルーした後、彼は2位に終わり、ペナルティがなければ今年10個目のトロフィーを獲得できていただろう。ピアストリにとって今年は素晴らしいルーキーイヤーで、マクラーレンが必要なときに再び輝きを放った。土曜日の彼は素晴らしいパフォーマンスを見せ、週末を通じて着実にペースを上げ、必要な場面でベストラップを記録して予選3位につけるなど、素晴らしい走りを見せた。しかし、残念ながら決勝ではペースが上がらず、チームメイトのノリス、ラッセル、ペレスに敗れた。それでも6位という結果は、素晴らしいキャンペーンを締めくくるにふさわしいものであり、今後の活躍に期待を抱かせるものだった。アルボンはウィリアムズにとって素晴らしい一年を過ごした。結果は14位に過ぎないが、アブダビでの彼のパフォーマンスを見れば、FW45の能力をすべて引き出して、いかに素晴らしいパフォーマンスを見せたかがわかるだろう。レース序盤は14番手から18番手まで順位を下げたが、最初のスティントをハードタイヤで走ったことで見事な復活を遂げた。その結果、レース終盤に巻き返す力を得たが、時間が足りなかった。このレースで素晴らしかったのは、オープニングラップでガスリーがハミルトン、ペレスと並んでターン6でダブルオーバーテイクを決めたことだ。残念ながら、ペレスとハミルトンがレース中にマシンのリアに接触し、彼を劣勢に立たせた。彼はまた、ピットでハミルトンとエステバン・オコンに順位を下げたことにもイライラしていたが、それでも、自分が負っていたダメージを考えると、できることはあまりなかった。彼が序盤に示したペースを考えれば、もしダメージが避けられていれば彼の一日がどう展開するかを見るのは興味深いことだったろう。惜しくも圏外ランス・ストロールは僅差でトップ10入りを逃したが、競争の激しいレースを走り10位でフィニッシュした。ダニエル・リカルドの終盤の攻撃を抑えて最終ポイントを獲得したカナダ人選手は、今年の締めくくりにまたしても良いパフォーマンスを見せた。
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