2023年F1第15戦イタリアGPのフリー走行2回目が9月1日(金)にモンツァ・サーキットで行われ、カルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)が初日のトップタイムをマークした。現地時間17時にスタートした60分間のFP2セッション。開始早々、ランス・ストロール(アストンマーティン)がアスカリシケイン(ターン10)の出口でコース脇にマシンをストップ。赤旗が提示された。
燃料システムの問題によるパワーロスが原因だったが、チームは時間内に修復することができず、FP1でマシンをフェリペ・ドルゴビッチの譲っていたストロールは、タイムを記録することなく、初日の走行を終えることになった。ATA(Alternative Tyre Allocation:代替タイヤ配分方式)が試行されている今週末のモンツァでは、通常よりも2セットタイヤが少なく、FP1では、レッドブル、フェラーリ、メルセデスがハードのみ、アストンマーティンとハースがミディアムのみで走行するなど、各チームが慎重なプログラムを進めている。FP2では、ミディアムとソフトがメインで使用されたタイヤとなった。昨年はソフトとミディアムの1ストップが主流(終盤のセーフティカーでさらに1回のストップが追加された)だったが、FP2ではその2つのタイヤでのロングランとソフトでのショートランが実施された。ところが、残り10分でセルジオ・ペレス(レッドブル)がパラボリカの進入でスピンして後ろからバリアにクラッシュ。これによって2回目の赤旗が提示され、他のドライバーのプログラムに影響を与えた。フリー走行2回目のトップタイムは、カルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)。この日29歳の誕生日を迎えたサインツは、1分21秒355をマークした。2番手には0.019秒差でランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にはセルジオ・ペレス(レッドブル)がトップから0.185秒差で続いた。4番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、5番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、6番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)とトップ6はフェラーリ、マクラーレン、レッドブルが占めた。初日のベスト・オブ・ザ・レストの7番手は、ここ数戦で好調を続けているアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が、フェルナド・アロンソ(アストンマーティン)を0.090秒差で抑え、9番手のメルセデスワークスのジョージ・ラッセルを上回った。10番手にはニコ・ヒュルケンベルグ、11番手にはケビン・マグヌッセンとハースF1チームの2台が続いた。角田裕毅(スクデリア・アルファタウリ)はトップから1.341秒差の14番手、チームメイトのリアム・ローソンは、角田から0.471秒遅れの18番手だった。F1イタリアGPの2日目となる土曜日は、19時30分(現地時間12時30分)からフリー走行3回目、23時(現地時間16時)から予選が行われる。2023年 F1イタリアGP フリー走行2回目 結果・タイム 順位NoドライバーチームタイムGAPLAP155カルロス・サインツフェラーリ1分21秒355 2324ランド・ノリスマクラーレン1分21秒3740.01920311セルジオ・ペレスレッドブル1分21秒5400.18517481オスカー・ピアストリマクラーレン1分21秒5450.1902151マックス・フェルスタッペンレッドブル1分21秒6310.27620616シャルル・ルクレールフェラーリ1分21秒7160.36123723アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1分21秒9790.62419814フェルナンド・アロンソアストンマーティン1分22秒0710.71616963ジョージ・ラッセルメルセデス1分22秒1760.821201027ニコ・ヒュルケンベルグハース1分22秒2910.936191120ケビン・マグヌッセンハース1分22秒5741.219211277バルテリ・ボッタスアルファロメオ1分22秒5951.240191310ピエール・ガスリーアルピーヌ1分22秒6511.296221422角田裕毅アルファタウリ1分22秒6961.341231531エステバン・オコンアルピーヌ1分22秒7161.36122162ローガン・サージェントウィリアムズ1分22秒7551.400241744ルイス・ハミルトンメルセデス1分22秒7831.428231840リアム・ローソンアルファタウリ1分23秒1671.812231924周冠宇アルファロメオ1分23秒3461.991202018ランス・ストロールアストンマーティンNo Time 2