2023年F1第11戦イギリスGPの決勝が7月9日(日)にシルバーストン・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が優勝を飾った。ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、スタートでランド・ノリス(マクラーレン)に前に出られたが、5周目にリードを奪い返すと、中盤のセーフティカーも物ともせずいつもの独走状態。6連勝で今季8勝目。通算勝利数を43まで伸ばした。
レッドブル・レーシングは昨年から数えて11連勝。1988年にアイルトン・セナとアラン・プロストを擁したマクラーレン・ホンダの記録に並んだ。マクラーレン勢は、序盤に後続のフェラーリとメルセデスがやり合っていたことで有利に働いていて、ノリス、オスカー・ピアストリで2-3体制を築いていたが、33周目にケビン・マグヌッセン(ハース)でエンジンから出火してストップして、バーチャルセーフティカーの後、セーブティカーが導入され、タイヤマネジメントレースとなっていた状況に変化が出る。1ストップが主流のレースでほとんどのドライバーがピットイン。主にそれ以前にタイヤを交換していたフェラーリ勢(ルクレールがミディアム、サインツがハード)、直前にピットインしていてオスカー・ピアストリ(マクラーレン)には不利に働き、3番手にいたルイス・ハミルトン(メルセデス)には有利に働いて順位をキープしてマクラーレンの2-3体制を分断。また、第2スティントをソフトにしたドライバーには有利な展開となった。残り13周でレースは再開。マクラーレンとメルセデスの表彰台争いを展開。2番手のノリスと4番手のピアストリはハードを選択、3番手ハミルトンはソフト、5番手のラッセルはミディアムという状況。だが、ノリスはハミルトンを抑えきって2位表彰台。イギリス人ドライバーがシルバーストンでダブル表彰台を獲得するのは1999年以来(デビッド・クルサード/エディー・アーバイン)。ルーキーのピアストリもラッセルを抑えてベストリザルトとなる4位でフィニッシュした。セーフティカーさえなければ表彰台という惜しいレースだった。6位はフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、7位はアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、8位は16番グリッドから挽回したセルジオ・ペレス(レッドブル)。3台は第2スティントにソフトを装着し、9位のシャルル・ルクレールと10位のカルロス・サインツのフェラーリ勢を抜いた。11位はローガン・サージェント(ウィリアムズ)。F1ポイントまであと一歩だったが、ウィリアムズは有望なペースを示した。角田裕毅(アルファタウリ)は16位、チームメイトのニック・デ・フリースは17位と完走中で最下位だった。2023年 F1イギリスGP 決勝 結果・順位 順位NoドライバーチームGAPINTPIT 11マックス・フェルスタッペンレッドブル 1 24ランド・ノリスマクラーレン3.7983.7981 344ルイス・ハミルトンメルセデス6.7832.9851 481オスカー・ピアストリマクラーレン7.7760.9931 563ジョージ・ラッセルメルセデス11.2063.3401 611セルジオ・ペレスレッドブル12.8821.6761 714フェルナンド・アロンソアストンマーティン17.1934.3111 823アレクサンダー・アルボンウィリアムズ17.8780.6851 916シャルル・ルクレールフェラーリ18.6890.8112 1055カルロス・サインツフェラーリ19.4480.7591 112ローガン・サージェントウィリアムズ23.6324.1841 1277バルテリ・ボッタスアルファロメオ25.8302.1982 1327ニコ・ヒュルケンベルグハース26.6630.8331 1418ランス・ストロールアストンマーティン27.4830.8201 1524周冠宇アルファロメオ29.8202.3373 1622角田裕毅アルファタウリ31.2251.4052 1721ニック・デ・フリースアルファタウリ33.1281.9032 DNF10ピエール・ガスリーアルピーヌ6L6L1 DNF20ケビン・マグヌッセンハース21L15L DNF31エステバン・オコンアルピーヌ43L22L1