2023年F1第9戦カナダGPのフリー走行2回目が6月16日(金)にモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトンがトップタイムをマーク。チームメイトのジョージ・ラッセルが2番手に続き、メルセデスF1が初日のセッションをワンツーで終えた。FP1ではトラック周辺のCCTVに問題があり、ピエール・ガスリーのアルピーヌが停止したことによる赤旗中断の後、1時間のセッションが再開されなかったため、各ドライバーはわずかな周回数しか走行できなかった。
その結果、F1統括団体であるFIAはFP2を30分延長し、予定されていた走行時間を60分から90分に増やし、セッションの開始時間を当初の予定通り現地時間17時ではなく、現地時間の16時30分とすることを決定した。そのため、ドライバーはモントリオールの会場に慣れるため、ピットレーンには多くのプログラムが用意され、チーム(その多くは今週末にアップデートを行う)は可能な限り多くのデータを収集しようと努めた。に気温23度、路面温度33度の暖かいコンディションの中、雨が心配されていたが、セッションの前半3分の1は、短いスティントで走るドライバーもいれば、ソフトとミディアムコンパウンドのタイヤを組み合わせて長いスティントで走るドライバーもいて、さまざまな走行プランが示された。最終的に、ハミルトンがソフトコンパウンドで1分13秒718を記録し、チームメイトのジョージ・ラッセルに0.027秒差をつけ、カルロス・サインツとルクレールのフェラーリ勢がフェルナンド・アロンソのアップグレードしたアストンマーティンを3~5番手で挟み込んだ。しかし、ソフトショッドの走行はいくつかの要因に影響された。ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)の後方から煙を出して停止して赤旗中断となり、エステバン・オコンが中盤にアルピーヌの水圧低下の疑いで停止を命じられたことで赤旗が出され、終了10分前には雨に見舞われることになった。天候が悪化する直前にはいくつかの改善が見られたものの、レッドブルはすでにミディアムタイヤでのロングランに焦点を切り替えており、ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンとチームメイトのセルジオ・ペレスはそれぞれ6番手と8番手にとどまった。バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がレッドブル勢の間に入り、ランス・ストロール(アストンマーティン)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)がトップ10に名を連ねた。ルーキーのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は後半に「チャンピオンズ・ウォール」の洗礼を受けたが11番手となり、ケビン・マグヌッセン(ハース)、マクラーレンのチームメイトのランド・ノリス、周冠宇(アルファロメオ)、角田裕毅とニック・デ・フリーズのアルファタウリ勢が続いた。新パーツを多数試したウィリアムズのアレックス・アルボンが17番手、チームメイトのローガン・サージェントはアップデートを行わず、19番手、前述の問題を抱えたオコンとヒュルケンベルグはそれぞれ18番手と20番手でセッションを終えた。2023年F1カナダGPの土曜日は、日本時間18日(日)の1時30分からフリー走行3回目、5時から予選が行われる。