2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPの決勝が4月24日(日)にイタリアのイモラ・サーキットで行われ、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが優勝した。午前中に振った雨により、決勝前には止んでいたものの、路面はダンプ状態のウェットコンディション。全車がインターミディエイトタイヤを装着して63周の決勝はスタートした。
オープニングラップから波乱。縁石でバランスを崩したダニエル・リカルド(マクラーレン)にヒットされたカルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)がグラベルを抜けられなくなりリタイア。このインシデントでセーフティカーが入る。リカルドはレースを続行する。17周目にダニエル・リカルドがミディアムタイヤに交換。その熱の入り方を確認した他チームは一気にスリックへとタイヤ交換を開始。そのままレースはスリックタイヤで進行する。優勝はマックス・フェルスタッペン。ポールポジションから全ラップをリードし、ファステストラップを記録して勝利を挙げるグランドスラムでの完全勝利。今シーズン2勝目、通算22勝目を挙げた。スプリントでも優勝したフェルスタッペンは、今大会だけでF1史上初となる34ポイントを獲得した。2位にはチームメイトのセルジオ・ペレスが続いてレッドブル・レーシングが1-2フィニッシュを達成。3位にはマクラーレンのランド・ノリスが続き、ブレーキ問題に苦しんだ開幕戦から大きな飛躍を示した。4位はメルセデスF1のジョージ・ラッセル。5位のバルテリ・ボッタス(アルファロメオF1)を0.675秒の僅差で抑えた。ラッセルは、ポーポイズ現象に苦戦を強いられて競争力に欠けるW13で、これまですべてのレースを4位以上でフィニッシュする安定感をみせている。6位はシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)。レースの大部分で3番手を走行し、ファステストラップを連発して2番手のセルジオ・ペレスを追っていた53周目にまさかの単独スピン。タイヤ交換を余儀なくされて順位を下げた。この結果、チャンピオンシップ2位に浮上したマックス・フェルスタッペンとの差は27ポイントまで縮まった。また、カルロス・サインツのリタイアもあり、コンストラクターズランキングでは2位のレッドブル・レーシングに11ポイント差まで迫られるなど、母国イタリアでスクーデリア・フェラーリは悪夢のような週末を過ごすことになった。7位は角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、8位にセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、9位にケビン・マグヌッセン(ハースF1チーム)、10位にランス・ストロール(アストンマーティン)が入った。アストンマーティンF1はチームとしての今季初ポイントをダブル入賞で達成した。7回のF1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデスF1)は、一斉にスリックへと交換して密集したピットストップで順位を下げ、DRSトレインにはまってしまうなど運にも見放され、ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)の後ろで周回遅れの13位でレースを終えた。フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、序盤にミック・シューマッハ(ハースF1チーム)との接触でフロアとボディワークを破損。走行中にサイドポッドのパーツが外れるというアクシデントによってリタイア。競争力を見せてはいるものの、不運な週末が続いている。次戦は初開催となるF1マイアミGP。5月6日(金)~5月8日(日)の日程で行われる。2022年 F1エミリア・ロマーニャGP 決勝結果・順位 順位NoドライバーチームGAPINTPIT 33マックス・フェルスタッペンレッドブルLAP632 11セルジオ・ペレスレッドブル16.52716.5272 4ランド・ノリスマクラーレン34.83418.3071 63ジョージ・ラッセルメルセデス42.5067.6721 77バルテリ・ボッタスアルファロメオ56.0720.6751 16シャルル・ルクレールフェラーリ61.11012.8913 22角田裕毅アルファタウリ70.8925.0381 5セバスチャン・ベッテルアストンマーティン75.2609.7821 20ケビン・マグヌッセンハース1L4.3681 18ランス・ストロールアストンマーティン1L16.0891 31エステバン・オコンアルピーヌ1L2.0761 23アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1L4.6851 10ピエール・ガスリーアルファタウリ1L0.6011 44ルイス・ハミルトンメルセデス1L0.7011 24周冠宇アルファロメオ1L6.0231 6ニコラス・ラティフィウィリアムズ1L2.6561 47ミック・シューマッハハース1L17.8872 3ダニエル・リカルドマクラーレン1L18.7363 3フェルナンド・アロンソアルピーヌ 1 55カルロス・サインツフェラーリ 0