2022年F1第3戦オーストラリアグランプリの予選が4月9日(土)にメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われ、シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)がポールポジションを獲得した。予選はアクシデントの多いセッションとなった。Q1ではニコラス・ラティフィとランス・ストロールが接触して赤旗。アレサンダー・アルボンがコース上でストップしたためQ2の開始は遅れ、Q3ではフェルナンド・アロンソがクラッシュして2回の赤旗。セッションが終わる頃には激しい西日がサーキットを照らした。
ポールポジションを獲得したのはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール。唯一の1分17秒台となる1分17秒868をマークし、2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)に0.286秒差をつけて、今季2回目、通算11回目のポールポジションを獲得した。ルクレールのマシンには今年の問題となっているがポーパシングが見られていたが、その影響を感じさせない走りをみせた。マックス・フェルスタッペンは、ややオーバードライブ気味で切れ味のないアタックだった。フェラーリがダウンフォースをつけてマシンを安定させているのに対し、スピードを求めたレッドブル・レーシングのセッティングは安定感を欠いた。それでも、チームメイトのセルジオ・ペレスがトップから0.372秒差で3番手につけた。対フェラーリで考えれば、カルロス・サインツが9番手に沈んだことは、決勝でレッドブル・レーシングに有利に働くかもしれない。カルロス・サインツはQ3での1回目のアタックがフェルナンド・アロンソのクラッシュによって完了できず、そこでリズムを落とした。4番手はマクラーレンのランド・ノリス。開幕2戦では苦しいパフォーマンスだったマクラーレンだが、7番手に入ったチームメイトのダニエル・リカルドとともに今季初めてQ3進出を果たし、復調の兆しをみせた。メルセデスF1も改善をみせた。ルイス・ハミルトンはトップから0.957秒差の5番手、ジョージ・ラッセルも6番手に続き、マクラーレンの2台に割って入った。残念なのはアルピーヌF1チーム。好調だったフェルナンド・アロンソはセクター1で自己ベスト、セクター2で区間ベスト、セクター3で自己ベストを更新していたが、ハイドロ系のトラブルでシフトダウンができなくなり、ターン11でコントロールを失ってウォールに激突。ノータイムで10番手で終えた。チームメイトのエステバン・オコンは8番手だった。スクーデリア・アルファタウリは、ピエール・ガスリーが11番手、角田裕毅が13番手と揃ってQ3で敗退。マクラーレンとアルピーヌが速さを見せるなかで厳しい戦いになりそうだ。アルファロメオF1のバルテリ・ボッタスはQ2で敗退し、Q3連続進出記録が103回で途絶えた。2022年F1第3戦オーストラリアグランプリの決勝は4月10日(日)の14時(現地時間15時)からフォーメーションラップが行われる。2022年 F1オーストラリアGP 予選 結果・タイム 順位NoドライバーチームQ1Q2Q3 116シャルル・ルクレールフェラーリ1分18秒8811分18秒6061分17秒868 233マックス・フェルスタッペンレッドブル1分18秒5801分18秒6111分18秒154 311セルジオ・ペレスレッドブル1分18秒8341分18秒3401分18秒240 44ランド・ノリスマクラーレン1分19秒2801分19秒0661分18秒703 544ルイス・ハミルトンメルセデス1分19秒4011分19秒1061分18秒825 663ジョージ・ラッセルメルセデス1分19秒4051分19秒0761分19秒933 73ダニエル・リカルドマクラーレン1分19秒6651分19秒1301分19秒032 831エステバン・オコンアルピーヌ1分19秒6051分19秒1361分19秒032 955カルロス・サインツフェラーリ1分18秒9831分18秒4591分19秒408 103フェルナンド・アロンソアルピーヌ1分19秒1921分18秒815No Time 1110ピエール・ガスリーアルファタウリ1分19秒5801分19秒226 1277バルテリ・ボッタスアルファロメオ1分19秒2511分19秒410 1322角田裕毅アルファタウリ1分19秒7421分19秒424 1424周冠宇アルファロメオ1分19秒9101分20秒155 1547ミック・シューマッハハース1分20秒1041分20秒465 1623アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1分20秒135 1720ケビン・マグヌッセンハース1分20秒254 185セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1分21秒149 196ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分21秒372 2018ランス・ストロールアストンマーティンNo Time