2022年 F1バーレーンテストが3月10日(木)にバーレーン・インターナショナル・サーキットでスタート。午前中の4時間のセッションが終了し、シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)がトップに立った。現地時間午前10時、巨大な空力負荷計測レーキを装着したピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファツリ)が真っ先にコースに出てセッションはスタート。
序盤はほとんどの車がレーキを装着して走行したが、ハースF1チームは貨物の遅延によってVF-22の準備を整えることができず、午前中のセッションをスキップした。走行開始後、ルイス・ハミルトンがステアリングを握ったメルセデスF1のサイドポッドのないW13が注目を集めた。ハミルトンはC2で1分41秒502をマークしてベンチマークを設定したが、30分が経過することには各チームが代表的なタイムに達し、そのラップタイムはすぐに更新された。レッドブル・レーシングは、セルジオ・ペレスがRB18に乗り、1分38秒953でタイムシートのトップの座にルイス・ハミルトンから引き継いだ。数分後にはアルファロメオF1チームのの周冠宇はC3で1分38秒95をマーク。だが、その後、シャルル・ルクレールは、ピ2番目に柔らかいC4で1分35秒953を記録する。その後の1時間は落ち着いていたが、シャルル・ルクレールはC3に履き替えて、1分34秒531をマーク。現地時間の午後2時にセッションが終了した時点でタイムシートのトップに立った。ルイス・ハミルトンは、シャルル・ルクレールがベストタイムを記録した数分後に同じC3で1.834秒遅れて2位に浮上した。しかし、その後、各チームが最後にタイムアタックを行い、最終的にルイス・ハミルトンは5番手で午前中のセッションを終えている。2番手タイムはウィリアムズのアレクサンダー・アルボンが記録。シャルル・ルクレールとの長は0.539秒。序盤にアルボンはシートが熱くなりすぎるというトラブルでピットインしてFW44から降りなければならなかった。アストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルは、セルジオ・ペレスに先んじて3番手タイムをマーク。ベッテルは、バーレーン・インターナショナル・サーキットのバックストレートの前にあるターン9/10の左ダブルで激しくロックさせたドライバーのひとりだった。エステバン・オコン(アルピーヌF1)、周冠宇(アルファロメオ)がルイス・ハミルトンに続いた。周冠宇は残り90分でピットレーン入り口でストップしたが、すぐにアクションに復帰することができた。マクラーレンのランド・ノリスが8番手でフィニッシュ。当初に午前中に走る予定だったダニエル・リカルドが体調不良のため、ノリスが午前中からMCL36での走行を行った。ピエール・ガスリーは午前中のセッションの最も遅いラップタイムでフィニッシュ。C2タイヤでトップから3.357秒遅れた。午後のセッションからハースF1チームが参加する予定であり、リザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディが走行を担当。ニキータ・マゼピンの後任としてF1に電撃復帰するケビン・マグヌッセンがガレージに姿をみせた。午前中のセッションでは、F1バルセロナテストで話題になったポーポイズ現象が再び見られ、特にメルセデスとフェラーリの車はプッシュラップで車載カメラで地面とこすれる音が聞こえるほどひどく苦しんでいた。メルセデス、フェラーリ、アルファロメオの3チームは、ポーポイズ現象を最小限に抑えるために、車の後部フロアでストレーキを強化して走行した。これは、メルセデスがF1バルセロナテストの最終日にベストラップタイムを設定したときに試したものだが、恒久的な解決策とは考えられていない。2022年 F1バーレーンテスト 1日目 (午前) 順位ドライバーチームタイム 周回 1シャルル・ルクレールフェラーリ1分34秒531C364 4アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1分36秒977C470 5セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1分36秒365C362 2セルジオ・ペレスレッドブル1分35秒570C353 3ルイス・ハミルトンメルセデス1分35秒706C339 6エステバン・オコンアルピーヌ1分36秒768C242 7周冠宇アルファロメオ1分37秒164C354 8ランド・ノリスマクラーレン1分37秒580C421 9ピエール・ガスリーアルファタウリ1分37秒888C244