2021年のF1世界選手権 第4戦 F1スペインGPの予選が5月8日(土)にバルセロナのカタルニア・サーキットで行われ、メルセデスF1のルイス・ハミルトンが通算100回目となるポールポジションを獲得した。毎年、プレシーズンテストの舞台となってきたカタルニア・サーキットだが、2021年はコロナ禍によるスケジュール変更の影響もあり、プレシーズンテストはバーレーンで実施。2021年F1マシンで初めて走行する週末となった。
サーキットは海岸からほど近く、強い風がさまざまな方向から吹く。比較的ダウンフォースが多くなるコースでもあり、風の影響がマシンの挙動を不安定にする要因となり得る。さまざまな種類のコーナーがあるだけでなく、全開時の能力も必要で、マシンのあらゆる性能が試される。このシーズンオフにサーキットはレイアウト変更が行われており、各チームともにデータ収集を行いながら習熟を深めていった。ピレリは、F1スペインGPにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)という3種類のコンパウンドを選択している。土曜日のバルセロナは晴れ。現地時時間15時から気温25度、路面温45度のドライコンディションで公式予選セッションがスタートした。ポールポジションを獲得したのはメルセデスF1のルイス・ハミルトン。予選Q3の1回目のアタックで1分16秒741をマーク。2回目のアタックで自身を含めてそのタイムを超えるドライバーは現れず、今シーズン2回目、そして、通算100回目となるポールポジションを獲得した。2番手には0.036秒の僅差でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続いた。ハミルトンに対してセクター1で0.039秒、セクター3で0.105秒上回ったが、セクター2でハミルトンの方が0.180秒速かった。チームメイトのセルジオ・ペレスは、1回目の走行でターン13でスピンを喫するミス。ポールから0.960秒遅れの8番手で予選を終えた。2列目となる3番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)、4番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が並ぶ。3列目にはエステバン・オコン(アルピーヌ)がフェラーリ勢に割って入って5番グリッドを獲得。これで3戦連続でチームメイトのフェルナンド・アロンソ(10番手)を予選で上回った。アルファタウリ・ホンダF1は、ピエール・ガスリーがQ2敗退で12番手、角田裕毅はQ1でジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)に0.007秒差で敗れてノックアウトとなり16番手だった。F1スペインGPの決勝は5月9日(日)の22時(現地時間15時)からフォーメーションラップが行われる。2021年 第4戦 F1スペインGP 予選 結果・タイム 順位NoドライバーチームQ1Q2Q3144ルイス・ハミルトンメルセデス1分18秒2451分17秒1661分16秒741233マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ1分18秒0901分16秒9221分16秒777377バルテリ・ボッタスメルセデス1分18秒0051分17秒1421分16秒873416シャルル・ルクレールフェラーリ1分18秒0411分17秒7171分17秒510531エステバン・オコンアルピーヌ1分18秒2811分17秒7431分17秒580655カルロス・サインツフェラーリ1分18秒2051分17秒6561分17秒62073ダニエル・リカルドマクラーレン1分18秒2641分17秒7191分17秒622811セルジオ・ペレスレッドブル・ホンダ1分18秒2031分17秒6691分17秒70194ランド・ノリスマクラーレン1分17秒8211分17秒6961分18秒0101014フェルナンド・アロンソアルピーヌ1分18秒2811分17秒9661分18秒1471118ランス・ストロールアストンマーティン1分18秒2411分17秒974 1210ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1分18秒1901分17秒982 135セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1分18秒2891分18秒079 1499アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分18秒5491分18秒356 1563ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分18秒4451分19秒154 1626角田裕毅アルファタウリ・ホンダ1分18秒556 177キミ・ライコネンアルファロメオ1分18秒917 1847ミック・シューマッハハース1分19秒117 196ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分19秒219 209ニキータ・マゼピンハース1分19秒807