2021年のF1世界選手権 第4戦 F1スペインGPのフリー走行1回目が5月7日(金)にバルセロナのカタルニア・サーキットで開催され、バルテリ・ボッタス(メルセデスF1)がトップタイムを記録した。毎年、プレシーズンテストの舞台となってきたカタルニア・サーキットだが、2021年はコロナ禍によるスケジュール変更の影響もあり、プレシーズンテストはバーレーンで3日間の実施となった。このシーズンオフにサーキットはレイアウト変更が行われており、各チームともにデータ収集を行いながら習熟を深めていくことになる。
サーキットは海岸からほど近く、強い風がさまざまな方向から吹く。比較的ダウンフォースが多くなるコースでもあり、風の影響がマシンの挙動を不安定にする要因となり得る。さまざまな種類のコーナーがあるだけでなく、全開時の能力も必要で、マシンのあらゆる性能が試される。ピレリは、F1スペインGPにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)という3種類のコンパウンドを選択している。金曜日のポルトガルは晴れ。気温21.2度、路面温度33.7度のドライコンディションで60分間のFP1セッションはスタート。開始早々にニキータ・マゼピン(ハース)がスピンを喫したが、マシンを壊すことなくガレージに戻る。今回のFP1セッションでは、アルファロメオがキミ・ライコネンに代えてロバート・クビサ、ウィリアムズがジョージ・ラッセルに代えてロイ・ニッサニーを走らせている。多くのドライバーがハードタイヤで走行を開始。30分を経過した段階でルイス・ハミルトン(メルセデス)が1分19秒675をマークしてトップに立つ。残り20分に差し掛かった段階でロバート・クビサ(アルファロメオ)がターン10でスピンを喫してグラベルにスタック。赤旗中断。約10分の中断を経て、残り10分でセッションは再開。レッドブル・ホンダ勢はここでソフトでの走行を開始。終盤は抜きにくいサーキットでトラフィックが問題となる。フリー走行1回目にトップタイムはバルテリ・ボッタス(メルセデスF1)の1分18秒504。最後のアタックではフェラーリに引っかかってコースオフするシーンも見られた。2番手には0.033秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続いた。フェルスタッペンはトラフィックによって1回目のアタックをできなかった。チームメイトのセルジオ・ペレスもトラフィックによってアタックできず、9番手でセッションを終えている。3番手はメルセデスF1のルイス・ハミルトンが0.123秒差で続き、4番手にランド・ノリス(マクラーレン)。5番手にカルロス・サインツ、6番手にはシャルル・ルクレールとフェラーリ勢が続いた。アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは7番手。フェラーリ勢との差は僅差だ。チームメイトの角田裕毅はガスリーから0.607秒差の11番手だった。F1スペインGPのフリー走行2回目はこの後22時(現地時間15時)から行われる。2021年 第4戦 F1スペインGP フリー走行1回目 結果・タイム 順位NoドライバーチームベストタイムGAP周回177バルテリ・ボッタスメルセデス1分18秒504 25233マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ1分18秒5370.03319344ルイス・ハミルトンメルセデス1分18秒6270.1232244ランド・ノリスマクラーレン1分18秒9440.44024555カルロス・サインツフェラーリ1分18秒9960.49225616シャルル・ルクレールフェラーリ1分19秒0200.51622710ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1分19秒0620.5582685セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1分19秒2340.73024911セルジオ・ペレスレッドブル・ホンダ1分19秒3490.845171018ランス・ストロールアストンマーティン1分19秒4290.925251126角田裕毅アルファタウリ・ホンダ1分19秒6691.165221299アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分19秒6811.17725133ダニエル・リカルドマクラーレン1分19秒6941.190231414フェルナンド・アロンソアルピーヌ1分19秒7321.28241531エステバン・オコンアルピーヌ1分19秒9501.44625166ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分20秒2701.766251745ロニ・ニッサニーウィリアムズ1分20秒7002.196231847ミック・シューマッハハース1分20秒7662.262231988ロバート・クビサアルファロメオ1分21秒8873.38313209ニキータ・マゼピンハース1分21秒9763.47222
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