2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サヒールGPのフリー走行3回目が12月5日(土)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がトップタイムを記録した。バーレーンでのダブルヘッダーの2戦目は、サーキットが位置するサヒール地方から名前をとってF1サヒールGPとして開催。F1で48個目のグランプリ名となる。
1週目はインターナショナルトラックが使用されたが、2週目は外周を利用したアウタートラックが使用される。また、前戦のトワイライトレースとは異なり、今週はナイトレースでレースが開催される。現地時間17時の気温は24.9度、路面温度29.7度。ドライコンディションで90分間のFP3セッションはスタート。ロマン・グロージャンの代役としてハースF1から参戦するピエトロ・フィッティパルディがコースインする。2度のF1ワールドチャンピオンであるエマーソン・フィッティパルディの孫にあたるピエトロ・フィッティパルディは、F1史上初めての“孫”ドライバー。ブラジル人ドライバーとしては32人目となる。しばらくコース上にはフィッティパルディのみだったが、15分が経過した頃から他のマシンも続々と走行を開始する。30分に差し掛かろうとする頃にはマックス・フェルスタッペンがターン2で豪快にスピンを喫する。アウタートラックは、全長3.543kmとモナコに次いで2番目に短く、さらに事実上のコーナーが4つしかないオーバルに近いレイアウトではトラフィックが課題となる。全20台がコースに出ると、単純計算で3秒以内の間隔となりクリアラップが取れないことになり、予選Q1はトラフィックが問題になることが考えらえる。今大会もピレリは1週目と同じC2(ソフト)、C3(ミディアム)、C4(ハード)という3種類のコンパウンドを配分。F1バーレーンGPではソフトは使い物にならなかったが、アウタートラックではソフトも使えるタイヤだと考えている。低・中速コーナーしかないため、右回りのオーバル型のレイアウトは左フロントの熱入れが課題となる。レーシング・ポイントの2台、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)以外はミディアムを使わず温存しており、ミディアムが決勝のメインタイヤになると考えられる。メルセデスは残り20分でソフトタイヤを装着してショートランを開始。その他もソフトタイヤを装着するドライバーはタイムを更新していく。セクター2でダニエル・リカルド(ルノー)がコースオフしてフロアを激しく打ち付けていた。マシンを傷つけないことも重要なレースになりそうだ。フリー走行3回目のトップタイムを記録したのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。54秒064をマークし、前日よりも約0.65秒縮めた。チームメイトのアレクサンダー・アルボンは0.565秒差の6番手。アルボンはアンダーステアを訴えていた。2番手はメルセデスF1のバルテリ・ボッタス。前日は両方のセッションで臨時のチームメイトであるジョージ・ラッセルに上回れたボッタスだったが、今回のセッションでは0.6秒差をつけて上回った。3番手はアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー。トップから0.363秒差。パワーセンシビティの高いアウターレイアウトでホンダのF1パワーユニットを好パフォーマンスを発揮している。チームメイトのダニール・クビアトは12番手タイムだった。フェラーリはこの日も苦戦。前日はシャルル・ルクレールがドライブシャフトを壊したが、FP3ではセバスチャン・ベッテルがエンジン交換を伴う問題で17周しか走れなかった。抜きにくいサーキットで1ストップが予想されているため、予選ポジションが重要になってくる。注目の予選はこの後26時(現地時間20時)から行われる。2020年 第16戦 F1サヒールGP フリー走行3回目 結果・タイム 順位NoドライバーチームベストタイムGAP周回 133マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ54秒064 23 277バルテリ・ボッタスメルセデス54秒2700.20620 310ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ54秒4270.36324 431エステバン・オコンルノー54秒4530.38921 54ランド・ノリスマクラーレン54秒6060.54215 623アレクサンダー・アルボンレッドブル・ホンダ54秒6290.56522 763ジョージ・ラッセルメルセデス54秒6640.60020 811セルジオ・ペレスレーシングポイント54秒6780.61420 918ランス・ストロールレーシングポイント54秒6930.62918 1055カルロス・サインツマクラーレン54秒7200.65616 1199アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ54秒8450.78120 1226ダニール・クビアトアルファタウリ・ホンダ54秒8500.78623 1316シャルル・ルクレールフェラーリ54秒8540.79021 143ダニエル・リカルドルノー54秒8570.79315 155セバスチャン・ベッテルフェラーリ54秒8580.79417 167キミ・ライコネンアルファロメオ55秒1711.10720 1720ケビン・マグヌッセンハース55秒3471.28319 186ニコラス・ラティフィウィリアムズ55秒4931.42921 1951ピエトロ・フィッティパルディハース55秒6661.60221 2089ジャック・エイトケンウィリアムズ55秒6701.60623
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