2018年のF1世界選手権 第17戦 日本GPの決勝が10月7日(日)に鈴鹿サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウィンで今季9勝目。2番手にもバルテリ・ボッタスが続いて、メルセデスが1-2フィニッシュを成し遂げた。トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが11位、ブレンドン・ハートレーが13位でレースを終え、ポイント獲得はならなかった。
鈴鹿サーキットにおける30回目の記念大会となる今年の日本GPではホンダがタイトルスポンサーを務め「2018 FIA F1世界選手権シリーズ 第17戦 Honda日本グランプリレース」の名称で開催された。大きな8の字を描いたような鈴鹿サーキットは、世界でも珍しい立体交差が特徴。低・中・高速とバラエティーに富んだチャレンジングなコーナーがレイアウトされ、高度なドライビングテクニックが求められる。左右のカーブがほとんど同じ数だけレイアウトされ、高速かつテクニカルなコースとして名高い鈴鹿サーキットは、ドライバーにもファンにも人気がある。ピレリは、鈴鹿サーキットにミディアム(白)、ソフト(黄)、スーパーソフト(赤)という3種類のコンパウンドを選択。レースではミディムとソフトのいずれか1セットを使用されなければならない。過去2日間は天候が鈴鹿サーキットだが、日曜日は青空が広がった。気温29.4℃、路面温度41.4℃のドライコンディションで53周の決勝レースはスタートした。優勝はポールポジションからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトン。オープニングラップから一度もリードを失うことなくレースをコントロール。イタリアGPから4連勝となる今季9勝目、通算71勝目を挙げた。2番手にもバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが1-2フィニッシュ。3位にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。4位はダニエル・リカルド(レッドブル)、5位にはキミ・ライコネン、6位にセバスチャン・ベッテルとフェラーリ勢が続いた。今回のレースでルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルとのポイント差は67ポイントまで広がった。ベスト・オブ・ザ・レストの7位はセルジオ・ペレス(フォースインディア)。8位にロマン・グロージャン(ハース)、9位にエステバン・オコン(フォースインディア)、10位にはカルロス・サインツ(ルノー)が続いた。トロロッソ・ホンダは、第1スティントを伸ばす作戦に出たが実らず、ソフトタイヤでの第2スティントでスピードを落とし、惜しくもポイント獲得はならなかった。2018年 第17戦 F1日本GP 決勝 順位・結果順位Noドライバーチーム144ルイス・ハミルトンメルセデス277バルテリ・ボッタスメルセデス333マックス・フェルスタッペンレッドブル43ダニエル・リカルドレッドブル56キミ・ライコネンフェラーリ65セバスチャン・ベッテルフェラーリ711セルジオ・ペレスフォース・インディア88ロマン・グロージャンハース931エステバン・オコンフォース・インディア1055カルロス・サインツルノー1110ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ129マーカス・エリクソンザウバー1328ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1414フェルナンド・アロンソマクラーレン152ストフェル・バンドーンマクラーレン1635セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1718ランス・ストロールウィリアムズ 16シャルル・ルクレールザウバー 27ニコ・ヒュルケンベルグルノー 20ケビン・マグヌッセンハース■F1日本GP レース展開Q3に進出したドライバーではフロントローのメルセデスの2台と5番グリッドのロマン・グロージャン(ハース)がソフトタイヤ、それ以外がスーパーソフト。10番手以降ではニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)がミディアムを選択。それ以外は全員がソフトタイヤを選択した。ホールショットを奪ったのはポールポジションのルイス・ハミルトン。最終シケインでシケインでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がオーバーシュート。コースに戻ってきたところでキミ・ライコネン(フェラーリ)と接触。ライコネンはポッドウイングにダメージを負う。マックス・フェルスタッペンに5秒加算ペナルティが科せられる。オープニングラップを終えた時点での順位はハミルトン、ボッタス、フェルスタッペン、ベッテル、ライコネンのトップ5。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは7番手をキープ。6番グリッドスタートのブレンドン・ハートレーは10番手に順位を落とす。ケビン・マグヌッセン(ハース)が、シャルル・ルクレール(ザウバー)との接触で左リアタイヤをパンク。マグヌッセンのパーツがコース上に散らばったことからレースはセーフティカーが導入される。シャルル・ルクレールはセーフティカー中にノーズを交換してミディアムタイアに交換する。ケビン・マグヌッセン、マーカス・エリクソン(ザウバー)、セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)もセーフティカー中にミディアムに交換する。8周目からレースは再開。セバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンが接触。ベッテルはスピンを喫してマシンにもダメージを負い、19番手まで順位を落とす。オープニングラップでタイヤをパンクさせたケビン・マグヌッセンはレースをリタイアする。13周目、15番手からスタートしたダニエル・リカルドがピエール・ガスリーを抜いて6番手に浮上。翌周にはロマン・グロージャンを抜いて5番まで順位を上げる。4番手のキミ・ライコネンとの差は7秒。18周目、キミ・ライコネンがピットイン。ミディアムタイヤに履きかえて10番手でコースに復帰する。21周目、セバスチャン・ベッテルがブレンドン・ハートレーを抜いて11番手まで順位を戻している。22周目、3番手を走行していたマックス・フェルスタッペンがピットイン。ソフトタイヤに交換するとともに5秒ペナルティを消化してキミ・ライコネンの前の5番手でコースにも戻る。さらにグロージャンをコース上で抜いて順位をひとつあげる。23周目、バルテリ・ボッタス、ダニエル・リカルドがピットインしてそれぞれミディアムに交換。ボッタスは2位をキープ。リカルドはキミ・ライコネンの前の4番手でコースに復帰する。24周目にはトップを走行していたルイス・ハミルトンがピットイン。ミディアムに交換してトップでコースに復帰する。また、ピエール・ガスリーと順位を争っているセルジオ・ペレスもピットインしてソフトタイヤでコースに復帰する。27周目、セバスチャン・ベッテルがピットインしてソフトタイヤに交換。エステバン・オコン、フェルナンド・アロンソはミディアム...
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