2018年のF1世界選手権 第3戦 中国GPの決勝が15日(日)に上海インターナショナル・サーキットで行われ、ダニエル・リカルド(レッドブル)が優勝。トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが18位、ブレンドン・ハートレーはリタイアだった。舞台となる上海インターナショナル・サーキットは、ヘルマン・ティルケが設計。漢字の“上”をイメージし、全長1.2kmの超ロングストレートを含めた2本のストレートを16のコーナー結ぶストップ&ゴー型のレイアウト。
全開率は56%と高く、ブレーキに厳しく、路面はタイヤの消耗が激しい。そのため、ストレートでのエンジンパフォーマンスと低速コーナーでのマシンバランスとマシン特性とタイヤパフォーマンスを発揮できるかがタイムを左右する。ピレリは、今年のF1中国GPにミディアム、ソフト、ウルトラソフトとスーパーソフトを飛ばした不規則な3種類を持ち込んでいる。前日は風が強く、気温が低いコンディションの予選でフェラーリがメルセデスに0.5秒差をつけるパフォーマンスを披露。メルセデスは低い気温と風が苦戦の要因に挙げている。だが日曜日の上海の天候は天候が一転。気温18℃、路面温度39℃と予選時よりも路面温度が20℃高いコンディション。前日に好調だったチームと苦戦を強いられたチームにどのような影響が現れるか注目のコンディションとなった。レースはメルセデスとフェラーリがソフトでスタート。それ以外の大半のチームがソフトタイヤでのスタートを選択。そんな中、トロロッソ・ホンダは、ブレンドン・ハートレーがウルトラソフト、ピエール・ガスリーがミイディアムでのスタートを選択した。フェラーリとメルセデスの戦いになると見られたレースは、タイヤ戦略が明暗を分ける結果となる。優勝は6番手からスタートしたダニエル・リカルド(レッドブル)。セーフティカー導入時に最適なタイミングでピットインしたリカルドは、ウルトラソフト-ソフト-ソフトと繋いだ最終スティントで1ストップの上位勢を次々とオーバーテイク。45周目に首位に立つとそのままチェッカー。通算6勝目を挙げた。2位にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3位にはキミ・ライコネン(フェラーリ)が続いた。4位でチェッカーを受けたのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だが10秒加算ペナルティにより5位に後退。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が4位に昇格。以下、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、カルロス・サインツ(ルノー)、ケビン・マグヌッセン(ハース)が入賞を果たした。トロロッソ・ホンダは、チームメイト同士で接触するなど精彩を欠き、ピエール・ガスリーが18位、ブレンドン・ハートレーがリタイアでレースを終えた。2018年 第3戦 F1中国グランプリ 決勝 結果順位Noドライバーチーム13ダニエル・リカルドレッドブル277バルテリ・ボッタスメルセデス37キミ・ライコネンフェラーリ444ルイス・ハミルトンメルセデス533マックス・フェルスタッペンレッドブル627ニコ・ヒュルケンベルグルノー714フェルナンド・アロンソマクラーレン85セバスチャン・ベッテルフェラーリ955カルロス・サインツルノー1020ケビン・マグヌッセンハース1111セルジオ・ペレスフォース・インディア1231エステバン・オコンフォース・インディア132ストフェル・バンドーンマクラーレン1418ランス・ストロールウィリアムズ1535セルゲイ・シロトキンウィリアムズ169マーカス・エリクソンザウバー178ロマン・グロージャンハース1810ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1916シャルル・ルクレールザウバー 28ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ【F1中国GP レース展開】オープニングラップではセバスチャン・ベッテルが首位をキープ。バルテリ・ボッタスが2番手、マックス・フェルスタッペンが3番手と奇数グリッドのドライバーが順位アップ。キミ・ライコネンは4番手、ルイス・ハミルトンは5番手にポジションを下げた。ランス・ストロールが12番手までポジションを上げる。トロロッソ・ホンダ勢は2つずつポジションを落とした。11周目、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーがピットイン。ミディアムタイヤに交換して最下位でコースに復帰する。翌周にはエステバン・オコン(フォース・インディア)がソフトからソフトへと交換。2ストップ戦略が確定した。ルノー勢はウルトラソフトからミディアムに交換する。上位勢に最初に動いたのはウルトラソフトスタートのレッドブル。17周目にマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドがダブルピットストップを実施。2台ともミディアムタイヤで交換して出ていく。ルイス・ハミルトンがピットインしてキミ・ライコネンにアンダーカットを仕掛ける。翌周にはバルテリ・ボッタスもピットンする。20周目。トップを走行していたセバスチャン・ベッテルがピットイン。バルテリ・ボッタスの後ろでコース復帰。ボッタスがアンダーカットに成功する。キミ・ライコネンはステイアウト。タイヤ交換組よりも2秒ほど遅いペースで周回を続ける。25周目にケビン・マグヌッセンがピットインして10番手でコースに復帰。27周目。バルテリ・ボッタスがコース上でキミ・ライコネンを交わして首位に浮上。セバスチャン・ベッテルがボッタスとの差を縮めてる。ここれでキミ・ライコネンがピットイン。ステイアウトしていたのはベッテルへのアシストだったのか? ライコネンは6番手まで順位を落としてコースに復帰する。30周目。フェルナンド・アロンソがピットインして全車がピットインを終了。直後、トロロッソ・ホンダ同士が接触。ピエール・ガスリーがやや楽観的にオーバーテイクを仕掛けた結果だ。2台ともレースを続行するが、コース上にパーツが飛び散りセーフティカーが入る。ここで、レッドブル勢が再びダブルピットストップ。2台ともミディアムからソフトに交換する。ピエール・ガスリーはノーズ交換してウルトラソフトに交換する。ブレンドン・ハートレーは最下位に後退。ピエール・ガスリーには10秒のペナルティが科せられた。35周目にレースは再開。アロンソとサインツがトップ10圏内に入る。39周目。ルイス・ハミルトンとバトルをしていたマックス・フェルスタッペンがコースオフ。5番手に順位を落とす。だが、翌周には今度はダニエル・リカルドがルイス・ハミルトンを攻略して3番手に浮上する。42周目にはフェルスタッペンがハミルトンを抜いて4番手に浮上する。42周目、ダニエル・リカルドがセバスチャン・ベッテルを抜いて2番手に浮上。首位のボッタスとの差...
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