2018年のF1世界選手権 第2戦 バーレーンGPの決勝が8日(日)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが4位入賞を果たした。第2戦の舞台はバーレーン・サヒールの砂漠の真ん中に位置する全長5.412kmのバーレーン・インターナショナル・サーキット。照明の下、現地時間18時10分に気温28.4℃、路面温度34.3℃のドライコンディションでで57周のレースはスタートした。
優勝はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。ポールポジションからレースをスタートしたセバスチャン・ベッテルは第2スティントでソフトタイヤを選択。ミディアムタイヤでの1ストップを選択したバルテリ・ボッタス(メルセデス)の猛追をソフトタイヤで39周にわたって抑え切り、開幕戦に次いで2連勝。自身200戦目を優勝で飾った。2位にはバルテリ・ボッタス、3位にはルイス・ハミルトンが続き、メルセデスがダブル表彰台を獲得。そして、4位でフィニッシュしたのはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー。5番グリッドからスタートしたガスリーは、安定したパフォーマンスで後続を寄せ付けず、上位ドライバーのリタイアもあり4位でチェッカー。自身初、そして、新生トロロッソ・ホンダに初ポイントとなる12ポイントをもたらした。チームメイトのブレンドン・ハートレーは13位で完走した。5位はケビン・マグヌッセン(ハース)、6位はニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)。7位にフェルナンド・アロンソ、8位にストフェル・バンドーンとマクラーレンがダブル入賞。9位にはマーカス・エリクソンが入り、アルファロメオ・ザウバーとして初ポイントを記録。10位にはエステバン・オコン(フォース・インディア)が入った。レッドブル・レーシングは、ダニエル・リカルドが2周目に電気系のトラブル、マックス・フェルスタッペンも5周目にリタイアを喫してノーポイント。フェラーリのキミ・ライコネンは、2回目のピットストップで左リアタイヤが交換されていないまま発進。ピットレースで停止してそのままリタイア。ピットクルーが跳ねられ、病院に搬送された。2018年 開幕戦 F1バーレーングランプリ 結果順位Noドライバーチーム15セバスチャン・ベッテルフェラーリ277バルテリ・ボッタスメルセデス344ルイス・ハミルトンメルセデス410ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ520ケビン・マグヌッセンハース627ニコ・ヒュルケンベルグルノー714フェルナンド・アロンソマクラーレン82ストフェル・バンドーンマクラーレン99マーカス・エリクソンザウバー1031エステバン・オコンフォース・インディア1155カルロス・サインツルノー1211セルジオ・ペレスフォース・インディア1328ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1416シャルル・ルクレールザウバー158ロマン・グロージャンハース1618ランス・ストロールウィリアムズ1735セルゲイ・シロトキンウィリアムズ 7キミ・ライコネンフェラーリ 33マックス・フェルスタッペンレッドブル 3ダニエル・リカルドレッドブル【F1バーレーンGP レース展開】ピレリは今回のグランプリにミディアム(白)、ソフト(黄)、スーパーソフト(赤)の3種類のコンパウンドを選択。トップ10内ではルイス・ハミルトンが中古のソフトタイヤでスタート。ザウバー勢、ウィリアムズ勢、フェルナンド・アロンソ、セルジオ・ペレス、マックス・フェルスタッペンが新品のソフトでのスタートを選択した。オープニングラップではポールポジションのセバスチャン・ベッテルが首位をキープ。奇数列グリッドのバルテリ・ボッタスが2番手に浮上する。後方ではブレンドン・ハートレーとセルジオ・ペレスが接触。ペレスはスピンし、この接触でハートレーには10秒加算ペナルティが科せられた。2周目にルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンが接触。フェルスタッペンは右リアタイヤをパンクさせて大きく後退。ダニエル・リカルドが電気系のトラブルでリタイア。バーチャルセーフティカーが導入される。5周目、マックス・フェルスタッペンがコース上にマシンを停止してリタイア。レッドブルの2台が姿を消す。8周目、ルイス・ハミルトンがピエール・ガスリーを抜いて4番手まで順位を上げる。ベッテル、ボッタス、ライコネン、ハミルトン、ガスリー、マグヌッセンという順位となる。14周目、ケビン・マグヌッセンとフェルナンド・アロンソがピットイン。マグヌッセンは中古のスーパーソフトでアンダーカットを狙い、フェルナンド・アロンソはミディアムに交換して1ストップ戦略を選択する。16周目、ピエール・ガスリーがピットイン。ソフトに履き替えてマグヌッセンの前でコースに復帰してアンダーカットの阻止に成功する。19周目、トップを走行しているセバスチャン・ベッテルがピットインしてソフトタイヤに交換。翌周にはキミ・ライコネンがピットインしてソフトに交換してアンダーカットを狙う。21周目、バルテリ・ボッタスがピットイン。数周前、ピットクルーはソフトに交換するフリをしていたが、実際にはミディアムタイヤでの1ストップを選択。フェラーリを出し抜いてライコネンの前でコースに復帰。27周目、ルイス・ハミルトンがピットイン。ミディアムタイヤを選択して4番手でコース復帰。35周目、ピエール・ガスリーが2度目のピットイン。中古のスーパーソフトを装着してアロンソの後ろでコース復帰。36周目、3番手を走行していたキミ・ライコネンがピットイン。左のリアが交換される前に発進。リタイアとなる。ピットクルーが跳ね飛ばされて病院に搬送される。40周目、フェルナンド・アロンソが1ストップを実施できずにピットイン。ニコ・ヒュルケンベルグもピットインし、ピエール・ガスリーが4番手に浮上する。終盤、ミディアムタイヤのバルテリ・ボッタスが、ソフトタイヤのセバスチャン・ベッテルにプレッシャーをかけるが、ベッテルが逃げ切りトップでチェッカー。開幕戦に続いて2連勝を達成した。