ロータス・ルノーGPは、グループ・ロータスがタイトルスポンサーとなりルノーF1チームから名称変更されたF1チーム。ロータス・ルノーGPの“ロータス”は、市販車のロータスを販売するロータス・カーズおよびグループ・ロータスを示し、もうひとつの“ロータス”を名乗るチーム・ロータスとの関係性はなくなっている。ロータス・ルノーGPのF1マシンは、1980年台にチーム・ロータスが採用した黒とゴールドのカラーリングを採用。2011年の段階ではルノーが使用してきた名称パターンを継承して「R31」という名称となっている。
ルノーは、2009年末にルクセンブルクの投資会社ジェニイ・キャピタルに株式の75%を売却。2010年末には25%もジェニイ・キャピタルに売却し、ルノーの名前は残るものの、現在は純粋なエンジンサプライヤーとしての参戦となっている。それに伴い、チーム国籍もフランスからイギリスへと変更になっている。グループ・ロータスは、近年モータースポーツにおけるブランディングを進めており、F1以外にもインディカー、GP2、ル・マンなどロータス・ブランドによるマーケティングを進めている。現時点ではロータス・ルノーGPの株式はジェニイ・キャピタルが所有しているが、将来的にグループ・ロータスの株式取得も示唆されており、より“ロータス”としての色が濃くなっていくことが考えられる。現在、“ロータス”の商標権と持ちロータス・ルノーGPを名乗るグループ・ロータスとチーム・ロータスを名乗るトニー・フェルナンデスは、F1における“ロータス”の名称を巡り法廷論争を行っており、審理は3月21日に実施される予定となっている。関連:チーム・ロータスとは
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