ルノーF1チームのオーナーであるジェラルド・ロペスは、キミ・ライコネンのアプローチが、商業面を重視した2011年のドライバーラインナップに影響を与えることはないだろうと語る。元ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンと契約することは、2011年のタイトルを目指すルノーにとって大きな後押しになると思われるが、ジェラルド・ロペスは、ルノーはライコネンのようなスターをF1に呼び戻せるという見通しに分別を失うようなことはないと語る。
ジェラルド・ロペスは、ルノーがライコネンという選択肢を推し進めるにはまだ早すぎであり、ルノーはまだライコネンへの支払いとヴィタリー・ペトロフのようなドライバーの財政的な魅力とのバランスを考えなければならないと語る。「物事がうまくいっているのに、我々がドライバーを変更すると人々が考えているのはおかしなことだ」とジェラルド・ロペスは語る。「F1に興味がなかったが、今は我々とコンタクトをとり、F1復帰に興味を持っているあるラリードライバーがいる。しかし、我々はまだそこにはいない」ジェラルド・ロペスは、ルノーは来年のタイトル争いに必要なスポンサーと投資を探しているため、セカンドドライバーに対するチームの決定はまだ財政的な要因が動機となっていると語る。財政的な理由は重要かと質問されたジェラルドロペスは「非常に重要なことだ」とコメント。「言ったように、我々はF1を利用している。ビジネスをするためのプラットフォームとして利用しているので、成功するためにチームをプッシュしなければならない。それが質問のイメージだ」「人々は優勝チームとビジネスをすることを好み、協力するようになる。それでも我々にとってエリック(ブーリエ)のミッションと再びレースに勝ち始めるというチームのミッション以外で重要なポイントはビジネスだ。チームが固まり、スポンサーを見つけた今は、必要とされていることをスポンサーにもたらすことがより重要になっている」「現在、ビジネス面でプラットフィームを使うためにチームを確立することがより重要だ。我々は他のものを提供しており、ルノーF1を通じての取引が多くなっているので、2011年は2010年よりさらに重要になると思う。我々は再建しなければならなかった。2011年はビジネスに集中できる」ヴィタリー・ペトロフとの契約は、スポンサーシップが重要なファクターだったが、ジェラルド・ロペスはチーム内でのペトロフの立場はお金だけではないと主張する。「ヴィタリはペイドライバーではない。彼は資金を持ち込んではいない。しかし、スポンサーを持ち込んでくれたのは確かだ。ラーダは非常に良いスポンサーだ。しかし、ヴィタリーは人々が言っているような資金は持ち込んではいない」「それに彼は良いドライバーだ。去年GP2選手権で2位だったし、もし6回の故障がなかったら簡単にチャンピオンシップに勝てただろう。なにより、彼は2億5000万人のロシア人が納得しているドライバーなので、そこにビジネスがあると仮定しないのは愚かなことだ。しかし、我々はドライバーを確立させなければならない。ロバート(クビサ)がそうであるように、彼も我々にとって非常に重要な要素だ。ここ数週間、ルノーがチームを買い戻すとの推測がなされているが、ジェラルド・ロペス彼がはF1への将来の関与を疑問視しているとの報道を否定した。「疑問の余地さえない。我々は再びチームが勝ち、再びこのチームがチャンピオンシップに勝つことに関心を持っている。全てが順調にいけば、10年でそのあたりにいられると思っている。人々は我々に疑問を問いかけているが、売却するつもりはない。他の企業とは違う」またジェラルド・ロペスは、ルノーへの関与に対するそのような疑問はライバルチームの嫉妬によって加速したと考えている。「F1はかなり自己中心的な環境なので、嫉妬がある」「あまりに真面目に自分達自身を捉えていて、ちょっと滑稽だ。それに・・・あまりインテリジェンスとは言えない。結局のところ競技なので、チームがお互いに助け合うことから利益は生まれないスポーツなのだが、一緒にスポーツを助ける方法を考えようとしている」