ルノーF1のチーム代表を務めるシリル・アビテブールは、“予選モード”の禁止がF1の勢力図を変えることはなかったと結論付けた。メルセデスF1が圧倒的な強さをみせるなか、FIA(国際自動車連盟)はF1イタリアGPから予選と決勝で単一のICEモードを使用することを義務化。これはメルセデスF1の支配を和らげるための施策とみなされた。
決勝でF1エンジンの出力を上げる“オーバーテイクボタン”を使用することができなくなったことでメルセデスF1が追い抜きに苦労しているとの見方もあるが、予選と決勝での強さに陰りはみえない。逆にホンダF1は信頼性問題が多発する状況になっている。ルノーのF1エンジンも強力な予選モードを有していたとされているが、シリル・アビテブールは、勢力図は何も変わっていないと語る。「それでも勢力図は変わっていない」とシリル・アビテブールは Auto Motor und Sport にコメント。「実際に違いはひとつしかない。1周目とリスタート時のラップだ。現在、その違いはそれほど大きくない」グループ・ルノーは、新しいコンコルド協定に合意してF1継続をコミット。さらに2021年以降はF1チームをアルピーヌにリブランドすることを決定しており、F1での将来は明るいと考えられている。
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