ルノーF1のチーム代表を務めるシリル・アビテブールは、新たなエンジンパートナーを探していることを明かした。ルノーF1は、今シーズン限りでマクラーレンとのカスタマーパートナーシップを終了。マクラーレンはメルセデスのF1エンジンに切り替える。同時にダニエル・リカルドもルノーF1からマクラーレンに移籍することが決定している。
これにより、ルノーのF1エンジンを搭載するのはワークスチームだけとなる。だが、2020年にルノーF1は競争力を高めており、2021年からはアルピーヌF1へのブランド変更。ドライバーに2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソを迎え、トップへと返り咲くために全力で取り組んでいる。そして、シリル・アビテブールは、カスタマーチームが再びルノーに目を向ける可能性があると Auto Motor und Sport に語る。「F1はサプライズに満ちている」とシリル・アビテブールは語る。「今の我々には将来にむけて我々がほしいと思っている非常に良いプランがある。おそらく、それはマクラーレンとダニエル・リカルドが我々との仕事において欠けていると思っていたものかもしれない」「今はグループがF1に明確にコミットしており、人々は再び我々と話をすることに興味を持っていると感じている。安定性は潜在的なパートナーを引き付ける」だが、シリル・アビテブールは、レーシング・ポイントF1を取り巻く技術的な紛争の結果に不満を抱いていると認める。FIA(国際自動車連盟)は、レーシング・ポイントF1がメルセデスから1年落ちのパーツを購入しているため、2021年に変更点を限定する“トークン”にカウントされることなくアップデートを行うことができるとの決定をしている。「今後、レーシング・ポイントは、来年にむけて我々よりも大幅に変更することができる」とシリル・アビテブールは説明する。「これは、1年前のパーツを使用するモデルを使用しているカスタマーにとって明らかな利点だ」