ルノーF1のチーム代表を務めるシリル・アビテブールは、ダニエル・リカルドの後任として2021年にフェルナンド・アロンソの起用を検討していることを認めた。現在、ドライバーを務めるダニエル・リカルドは、フェラーリに加入するカルロス・サインツの後任としてマクラーレンへの移籍することを決断。2021年のルノーのF1シートに空席ができた。
後任ドライバーには、セバスチャン・ベッテルやバルテリ・ボッタスの名前も挙がっているが、シリル・アビテブールは、フェルナンド・アロンソが検討しているドライバーのひとりであることを認めた。「いくつかの選択肢があり、アロンソもそのひとつだ。だが、2021年に獲得できるドライバーは何人かいる」とシリル・アビテブールは RMC Sport に語った。フェルナンド・アロンソが復帰すれば、ルノーF1で3回目のスティントとなる。フェルナンド・アロンソは2002年から2006年にルノーF1に所属して2回のF1ワールドチャンピオンを獲得した後、2008年から2009年に再びルノーF1に復帰している。すでにフェルナンド・アロンソはルノーF1と事前契約を結んでいるとの報道もあるが、シリル・アビテブールは、2021年のドライバーラインナップの決断を急いではいないと強調する。「非常に重要な決定であるため、時間をかけて考えていく」とシリル・アビテブールはコメント。「フェラーリとマクラーレンの政治は奇妙だ。まだシーズンがスタートさえしていないときに彼は将来の他の計画を立てている。我々はその例に従いたくはない」「ダニエルに決断を急ぐように押し付けた2つの特定のF1チームの活動に少し驚いている。我々はこのタイミングで前かがみにならずに計画通りに進めることを決定した」「我々がより良いマシンを手に入れることができれば、将来、どんなドライバーでも引き付けることができることを知っている。それが我々の焦点であり、我々の優先事項だ」ルノーは、新型コロナウイルスによる自動車販売の落ち込みによってF1撤退も囁かれていた。5月29日(金)、ルノーの暫定CEOであるクロチルド・デルボは、今後20億ユーロ(約2387億円)のコストを削減する取り組みの一環として、世界中で1万5000人の人員削減を実施することを発表したが、ワークスチームとしてのF1活動は継続していくことを表明している。クロチルド・デルボは「我々はF1への取り組みを継続することを正式に述べ、確認します」とアナリストとの談話で語った。「コスト制限に関する新レギュレーションの発表は我々にとって良いことです。多くのお金を費やす競合他社よりも、この分野への投資を少なくする必要があります」
全文を読む