ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、マクラーレンの決定に端を発したF1撤退報道を改めて否定した。マクラーレンは、新しいF1レギュレーションの導入が1年延期されたにも関わらず、2021年に現行シャシーをベースにメルセデスのF1エンジンに切り替えることを発表。その決定はルノーがF1撤退を決めているからではないかとの噂が浮上した。
昨年、ルノーF1はダニエル・リカルドというトップドライバーを獲得したにも関わらず、コンストラクターズ選手権でマクラーレンに負けて5位と苦戦を強いられ、親会社であるルノーはカルロス・ゴーンの汚職スキャンダルに巻き込まれた。だが、シリル・アビテールは、なぜルノーがたびたび撤退の噂が報じられるのかわからないと語る。「それは全10チームにとってのプレッシャーだ」とシリル・アビテブールは Auto Car にコメント。「だが、ルノーに関しては少し厄介な言われ方をしている。我々はそうした質問に何度も答えなくてはならないと感じている。どうしてなのか私には分からない」「我々は42年間、何らかの形でF1を続けてきたえ。我々に一貫性が不足していることは受け入れるし、経営体制の変更に関するいくつかの声明発表もあった。私もそれはすべて理解している」「だが、現実は、我々には2つのファクトリーがあり、十分に確立されているし、今では1200人のグループがいる。そして、今年に向けてだけでなく、次にの年に向けても、順調に進んでいる」シリル・アビテブールは自動車製造業界全体がすでに“揺さぶられている”と観察している。「しかし、我々は本当にダイムラー以上に苦労しているのだろうか? 私にはよくわからない」だが、シリル・アビテブールは、そのような噂が立たないようにするにはパフォーマンスを高める必要があることも分かっていると語る。「我々のポテンシャルを具現化できるかは我々次第だ。パフォーマンス改善でそれを始める必要がある」「もし我々のパフォーマンスが改善されれば、この種の質問に答える必要はなくなるだろう」
全文を読む