ルノーのF1チーム代表を務めるシリル・アビテブールは、2020年以降にルノーがF1から撤退するかもしれないとの推測の鎮静化に動いた。カルロス・ゴーンの汚職スキャンダル、2019年シーズンの期待外れな成績、2020年限りでのエンジンカスタマーがいなくなる状況、そして、最も直近ではブレーキバイアスシステムの不正行為など、ルノーにとって逆風が吹いており、F1からの撤退が噂されている。
そんな中、新たにルノーの暫定CEOに就任したクロチルド・デルボスは、2020年以降にルノーがF1を継続するかどうかは“検討事項”であることを認め、その噂に拍車がかかった。しかし、F1チーム代表を務めるシリル・アビテブールは、ルノーがF1から撤退すると推測するにはまだ時期尚早だと語った「我々は2021年のレギュレーションの最終草案を受け取ったばかりだ」とシリル・アビテブールはメキシコでコメント。「まず第一にそれらのルールが10月末の世界モータースポーツ評議会で採択されなければならない。我々は継続するために適切な条件が存在しているかどうかは冷静に確認していく」「我々にとってはより良い未来に向けて設定されているように思う。賞金の公平に分配されれば、F1に復帰するという我々の決定を変えるべきだとは思わない。つまり、我々の運営は技術、財政、マーケティングという観点で理にかなっている」「質問は次のようになる。適切なコストで良い結果を得られる見込みはあるか? 私にとって2021年のレギュレーションは期待を持てる方向に向かっている」
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