ルノーF1チームのディレクターを務めるアラン・プロストは、F1イタリアGPでの好成績は、過去数ヶ月間でファクトリーチームに蓄積していたプレッシャーを和らげるのに役立ったと語る。F1イタリアGPでは、ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグの両ドライバーが予選でQ3進出を果たし、決勝でも完璧なレースを戦い、リカルドが4位、ヒュルケンベルグが5位でフィニッシュ。
4位はダニエル・リカルドにとってモンツァでのベストリザルトとなり、22ポイントの獲得はルノーがコンストラクターとしてF1に復帰して以来の最も強力なパフォーマンスとなった。また、コンストラクターズ選手権でも4位のマクラーレンとの差を大きく縮めた。アラン・プロストは、ルノーF1チームがようやく実際に達成できる実力を示したと考えている。「大量ポイント、大きなチャンスを逃したレースがいくつかあった」とアラン・プロストはコメント。「モナコもそうであり、スパもそうだった。ペースは良かったが、スタートですべてを失っていた。そのようなレースや問題を抱えると、プレッシャーは増えていくものだ。簡単なことではまいし、多くのポイントを獲得しなければならない。4位と5位は素晴らしい結果だ」アラン・プロストは、ルノーのエンジンがシーズン序盤に必要なパワーを提供することができていなかったことを認め、ようやくライバルに追いてきたと認める。「パワーは今年我々ができると考えていたレベルではなかった。トップ3に追いつけないことはわかっていた」とアラン・プロストは語る。「我々はエンジンの面ではるかに向上し、大きな改善であることを証明した。我々は遅れをとっていることを決して隠さなかった。パフォーマンスと信頼性を同時に得ることは本当に並外れたことだ」「シャーシー面ではまだ一生懸命働く必要がある」アラン・プロストは、問題を抱えたロータスチームを引き継いで2016年にスポーツに戻ったルノーは、まだ比較的初期段階であると指摘する。「結局のところ、我々はまだチームを構築しようとしているところだ。目標があり、目標に近づいていない場合、自分により多くのプレッシャーをかけるものだ。それはあまり良いことではない」アラン・プロストは、2019年シーズンの残りの7戦でのルノーのパフォーマンスはトラックに依存すると予測する。「我々にとってより良いレースはいくつかある。エンジンが重要でローダウンフォースの方が良いのは確かだ」「シンガポールやロシアのようなレースについてはわらかない。我々がどの位置にいて何ができるか見てみよう。」アラン・プロストは、ルノーが“予想以上に良くなるかもしれない”という希望を付け加え、シーズン終盤のレースでR.S.19にさらなる開発とアップグレードが行われる可能性を示唆した。