デビッド・リチャーズが、ルノーF1チームを買収するとの報道が広まっている。クラッシュゲート騒動後、イメージ悪化を懸念したINGとムチュア・マドリレーニャがスポンサー契約を打ち切り、ルノーF1チームは、財政的に苦しい状況に立たされている。ドイツの“SID通信”やイギリスの“BBC”をはじめとする世界中のメディアは、プロドライブとアストン・マーティンを率いるデビッド・リチャーズが、ルノーを買収するとこぞって報道している。
BBCは、デビッド・リチャーズが5,000万ドル(約44億9,000万円)でチームを買収する意思があると報道。またSID通信は、デビッド・リチャーズが先週、フランクフルト・モーターショーでルノーのカルロス・ゴーンCEOと会い、さらにはイギリスにあるチームの本拠地を訪れたと報じている。F1から永久追放されたフラビオ・ブリアトーレの後任としてマネージングディレクターにジャン・フランソワ・コベは、チームがF1における長期的なビジネスモデルを決断する必要があると語る。「この数週間、我々は罪を認めた際に2つの決断を下した。火の中に飛び込まないか、飛び込むか。我々は飛び込んで決着をつけた」「我々は集中砲火を浴び、チームのイメージは傷つけられた。この2週間は世界中のメディアで最悪の報道がなされたが、我々はそれを乗り越え、前に進んでいる」「今日は言うまでもなく、いつも通りだ。とはいえ、INGが去り、スポンサーシップや財政面は困難であり、我々はまだ厳しい状況だ。F1における長期的なビジネスモデルに関して決断していかなければならない」「これらは我々が立ち向かい、答えを見つけていかなければならない重要な問題だ」