ルノーF1チームは、エンストンとヴィリー・シャティヨンの両方のマネジメント体制を再編し、2021年に導入されるレギュレーション変更に焦点を当てていく。ルノーは、F1でトップに返り咲くことを長期的な目標に掲げて、F1チームへの投資と開発を継続しており、エンジンとシャシーの両プログラムを深化させるために新たに3つの新しい管理職を追加する。
ヴィリー・シャティヨンのエンジン拠点では、エンジン担当テクニカルディレクターのレミ・タフィンの直属として、8月1日付でクリストフ・メアリがエンジニアリングディレクター、ステファン・ロドリゲスがプロジェクト兼購買担当ディレクターに就任する。フェラーリで14年、メルセデスHPEで4年間の経験があるクリストフ・メアリは、PSAモータースポーツのチーフシステムおよびパワートレインエンジニアを経て、ルノーへと移籍する。ルノーF1チームの拠点であり、F1マシンを開発しているエンストンでは、昨年メルセデスから移籍した副チーフデザイナーのマット・ハーマンがエンジニアリングディレクターに就任し、技術責任者のニック・チェスターの部下となる。3名はルノーF1の役員に名を連ねることになり、ルノーは、この新たな人事によって直近と将来的なプロジェクトの両方において“ニックとレミがパフォーマンスへの注力を高める”ことができることを期待しているとしている。「これらの変更は、2019年と2020年への影響を超えて、2021年シーズンのチャレンジに向けた両組織の準備と2016年に設定されたロードマップの目的を達成するための重要なステップだ」とルノーは声明で述べた。昨年、コンストラクターズ選手権を4位で終えたルノーだが、今シーズンは4戦を終えた時点で4位のマクラーレンから6ポイント差の7位に沈んでいる。