ルノーは、昨年までフェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーだった周冠宇(ツォウ・グアンユー)が2019年のルノー・スポーツ・アカデミーに加入したことことを発表。周冠宇はルノーF1チームのテスト兼開発ドライバーを務める。中国人ドライバーの周冠宇(19歳)は、昨年のヨーロッパF3選手権にプレマ・パワーから参戦して8位でフィニッシュ。今年はF2参戦にむけてユニ-ヴィルトゥオーシ(UNI-Virtuosi)からテストに参加している。
周冠宇は、ルノー・スポール・アカデミーでの新しい役割としてシミュレーター作業を担当し、チームのエンジニアリングブリーフィングにも参加することになる。「ルノーは長年モータースポーツで非常に経験豊富でプロジェッショナルなチームだし、アカデミーに参加することは僕のレーシングキャリアの大きな助けになるだろう」と周冠宇はコメント。「F1での役割は、チーム、人々、それにスポンサーといったF1周りのことを早い段階で理解することができる。その全てが僕の今後のキャリアにとって貴重な要素だ。このようなビッグでトップなファミリーに参加できてとても嬉しい」「(フェルナンド・)アロンソが2015年の中国GPでルノーと(コンストラクターズ)ワールドチャンピオンを獲得したときのことを覚えている。当時、僕は彼の大ファンだったし、このような素晴らしいチームと仕事ができることは僕にとって本当に大きな経験だ。僕たちが計画していることを達成するために一生懸命頑張りたい」ルノーF1チームに対する責任が増えた周冠宇だが、今回の契約がF2での初シーズンのパフォーマンスの妨げにはならないと確信していると語る。ユニ-ヴィルトゥオーシは、名目上は新しいチームだが、多くのチームメンバーはロシアンタイムから引き継がれている。「ルノー・アカデミーは、全てのドライバーをサポートするためのトップチームを擁している」と周冠宇はコメント。「これは僕のF2でのルーキーイヤーに素早く適応する助けになると確信しているし、選手権で良い結果を残せることを期待している」「僕のメインのゴールは常にF1だけど、F1への道のりは本当に狭くて困難なものであることはわかっている。F2のレースは適切なレースパフォーマンスが常に優先されるので、注意力と集中力を保っていきたい」周冠宇は、今季からルノーに加入するダニエル・リカルドと仕事をする機会も楽しみにしていると語る。「彼は数年前から僕のお気に入りのF1ドライバーのひとりだ。彼のパッション、スピード、素晴らしいパーソナリティが好きなんだ」と周冠宇はコメント。「彼から多くのことを学べると思うし、バドックだけでなく、レース週末の間も彼に会えることにとても興奮している。コース外でも一緒に楽しい時間を過ごせるといいね」ルノー・スポール・アカデミーのディレクターを務めるミア・シャリズマンは「我々はルノー・スポーツ・アカデミーのメンバー、そして、今年のチームのF1開発ドライバーとして周冠宇を発表できることに興奮している」とコメント。「周冠宇は、競争力の高いヨーロッパF3選手権で優秀なドライバーとして能力を示してきた。我々はしばらく周冠宇モニタリングしてきた。我々は彼と若手ドライバープログラムの契約を結べたことをとても嬉しく思っている」「周冠宇は、勤勉で才能の溢れる人間であり、我々はF2選手権でさらに成長させることを目指している」
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