ルノーは、2度のエンジン故障に見舞われたセバスチャン・ベッテルに謝罪した。1回目のエンジントラブルは土曜フリー走行中に発生し、セッションは赤旗中断。フレッシュエンジンを搭載した日曜日の決勝レースでもエンジンは白煙を上げた。各ドライバーはシーズンを通じて8基のエンジンしか使えないが、ベッテルはすでに7基のエンジンを使用し、2009年の残りの6戦で使えるエンジンは1基しか残っていないとみられている。
レッドブル・レーシングチームへのカスタマーエンジン供給責任者であるルノーのファブリス・ロムは、ヨーロッパGPでの出来事が彼にとって「悪夢の週末」だったと表現している。レッドブルはすでに2010年以降のエンジン・サプライヤー変更を検討しており、メルセデス・ベンツが最有力候補だとみられている。ファブリス・ロムは「レッドブル・レーシングとセバスチャンには謝罪の言葉しかない。特にこの信頼性の問題に関しては謝りたいと思うし、二度と同じ問題が起きないように全力で仕事に取り組むことを約束したい」と語った。「セバスチャンにとってはシーズン終盤のエンジンが厳しくなってしまうことになる」とファブリス・ロムは認めている。9基目のエンジンからは、新しいエンジンを使用するために10グリッド降格ペナルティが適用される。